【初心者向け】ワインの基本的な飲み方を徹底解説!おいしいワイン4本も紹介

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本記事では、初心者の方に向けてワインのおいしい飲み方を中心に、ワインのマナーや保存方法など幅広く説明しています。ワインは敷居が高い、洋食にしか合わせられないなどのイメージがあり、飲食店や家飲みをするときにもあまり飲むことがないかもしれません。しかし、実はワインはお手頃な価格のものや、和食や中華などにも合うお酒です。ワインに少しでも興味が出てきたら、ワイン一杯からためしてみましょう。

赤ワインと白ワインの違い

赤ワインと白ワインは、使われているブドウの種類、作り方、味わい、香りなど同じ「ワイン」でも多くの違いがあります。

ここでは、使われているブドウの種類や味わいの違いをメインに解説していきます。

赤ワインは渋い味わいが特徴

赤いワインは「黒ブドウ」からできており、果汁だけではなく皮や種ごと使われています。

ブドウの品種は、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、ピノ・ノアールが有名です。

黒ブドウの皮には渋味成分の「タンニン」が多くふくまれているため、渋みを感じられるのが特徴です。

赤ワインには、重厚感や渋みの度合いを表す「ボディ」という表現方法があります。

重厚感、渋み、アルコール度が多くあるものがフルボディ、軽くなるにつれてミディアムボディ、ライトボディと分けられています。

白ワインはすっきりと爽やかな味わいが特徴

白ワインは「白ブドウ」と呼ばれる、マスカットに似たブドウが使われています。

ブドウの品種は、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリングなどが有名です。

白ワインはブドウの皮や種は使いません。果汁のみを使って作られるため、渋みはほとんどなくすっきりと爽やかな味わいが特徴です。

白ワインでボディという表現はしませんが、辛口や甘口で分けられています。

キリッと爽快な飲み口の超辛口から、とろっと濃厚な甘さをもつ極甘口のワインまであります。

ロゼワインやスパークリングワインは飲みやすさが特徴

赤ワイン、白ワインとは少し違うロゼワインやスパークリングワインは、飲みやすいという特徴があります。

ロゼワインはほんのりとしたピンク色で、赤ワインのコクと渋み、白ワインのすっきりとした味わいのそれぞれの良さをあわせ持ちます。どのジャンルの料理にもあわせやすいため、デイリーワインにもよいでしょう。

スパークリングワインは白ブドウや、黒ブドウの果汁のみから作られており、微発泡のためシュワッとした口当たりが楽しいワインです。アルコール度数が低めなものが多いため、ワイン初心者の方でも飲みやすいのが特徴です。

ワインのおいしい飲み方!4つのポイント

高級なワインでも、お手頃なワインでも、おいしく飲むためのポイントがいくつかあります。

「ワインを飲むときには特別なことをしないといけない」というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、おいしく飲むためのポイントはとてもシンプルで難しくはありません。

ここでは、初心者の方でも簡単に取り入れられるポイントを4つご紹介します。

ポイント1.ワインによって最適な温度にする

「赤ワインは冷やさず常温でいい」「白ワインはよく冷やして飲むとおいしい」などのイメージがあるかもしれません。しかし、ワインは繊細な飲み物。ワインによって最適な温度は異なります。

赤ワイン

「赤ワインは常温だと1番おいしく飲める」と聞いたことがあるかもしれません。

しかし、この「常温」というのはワインの本場フランスでの温度のことで、ワインを保存する地下室の12〜15℃を指します。

日本の常温はこれよりも高い温度になってしまうため、ワインを飲む30分〜1時間前から冷やして飲むと良いでしょう。

また、赤ワインの種類によっても最適な温度は異なり、フルボディは約18℃、ミディアムボディは15℃前後、ライトボディは約12℃まで冷やしてから飲むと、ワインの特徴やおいしさがより引き出されます。

白ワイン

白ワインはしっかりと冷やして飲むと、よりおいしさを感じられます。

しかし、辛口と甘口でも最適な温度が異なります。

辛口は冷やしすぎると味わいや香りが感じにくくなるため、7〜14℃まで冷やしてから飲むと良いでしょう。

甘口は甘みを程よくおさえるとすっきりとおいしく飲めるため、5〜8℃まで冷やしましょう。ロゼワインも白ワインの甘口と同じくらいの温度が最適です。

スパークリングワインは、よく冷やしておくことで炭酸と風味が落ちてしまうのを防げるため、甘口は4℃、辛口は6〜8℃くらいによく冷やして飲みましょう。

ポイント2.ワイン専用のグラスで飲む

ワイングラスはワインの味わいや香りを感じやすくするための形状になっており、さまざまな種類があります。

《 代表的なワイングラスの種類 》

  • ボルドー型
  • ブルゴーニュ型
  • 万能型
  • モンラッシェ型
  • フルート型

ワイン専用のグラスを使って、ワインの魅力を十分に引き出して飲むことがポイントです。

ワイングラスは安いものだと1,000〜2,000円台であるため、1つ購入してみると良いでしょう。

赤ワイン:ボルドー型かブルゴーニュ型

ボルドー型やブルゴーニュ型はボウル(グラスのふくらみ部分)が大きく、飲み口がすぼまっているのが特徴です。

赤ワインは芳醇な香りを楽しめるワインのため、香りをとじ込めて香りを感じやすくさせる形に設計されています。

白ワイン、ロゼワイン:万能型かモンラッシェ型

白ワインやロゼワインは、万能型かモンラッシェ型で飲むのが一般的です。

万能型はボルドー型よりひとまわり小さな形をしており、赤ワインを飲むときにも使えるためワイン初心者の方が初めて買うワイングラスにもおすすめです。

モンラッシェ型のボウル部分は球体のように丸い形状をしていて、飲み口は広くなっています。香りが広がりやすく、酸味を感じやすい設計になっています。

スパークリングワイン:フルート型

スパークリングワインを飲むときには、フルート型のグラスを使うことが多いです。

泡がきれいに立ちあがっていく様子が美しいだけではなく、炭酸が抜けにくいというメリットがあります。

ポイント3.空気にふれさせて香りを開かせる

ワインは、空気にふれされることで酸化が進み、酸味や渋みなどの味わいがまろやかになったり、香りが開いたりするものがあります。

ワインをグラスに注ぎ、軽く回すことで簡単に空気にふれさせられます。

ただし、熟成されたワインのおいしさや香りを引き出すために行うものであり、古酒や熟成していなくてもおいしいワインを空気にふれさせると、かえって味が落ちてしまうこともあります。

一度、味や香りを確かめてから、空気に触れさせるかどうかを判断しましょう。

ポイント4.ワインと料理を合わせる

ワインと料理が調和し、一体化することで新たな味わいを生み出すことを「マリアージュ」といいます。

ワインにあった料理を選んで、マリアージュを楽しみましょう。

「どのように合わせたらいいの?」「あわせ方が分からない」という方もいるかもしれませんが、いちばん簡単なのはワインと料理の色をあわせることです。

例えば、赤ワインにはお肉やトマトソースの料理、白ワインには白身魚や白いソースの料理などと相性が良いです。

ただし、この方法が必ずしも正しいというわけではなく、あくまでも一つの方法なのでさまざまな料理とワインをあわせてみて、好きな組み合わせを見つけてみるのも楽しいでしょう。

初心者におすすめのワインの選び方

ワイン初心者の方が、いきなり赤ワインのフルボディや白ワインの辛口を飲むには、少しハードルが高いかもしれません。

ワインを飲み始めたばかりの方は渋みや酸味が苦手と感じる場合が多いため、渋みの少ない赤ワインのライトボディや、マイルドな酸味がおいしい白ワインの甘口を選ぶのがおすすめです。

また、ワインはアルコール度数が12〜15度と高めです。そもそもお酒に弱い方や苦手な方は、アルコール度数が低めのものを選ぶようにしましょう。

スパークリングワインは度数が低いものが多いため、ワインデビューはスパークリングワインを選んでみるのも良さそうです。

ワインの保存方法

ワインは、温度や湿度の変化に弱いお酒です。

温度は12〜15℃程度、湿度が70〜80%に保たれた、遮光性の高い場所で保存するのが理想です。ワインセラーがあればワインに適した環境で保存できますが、自宅にお持ちではない方も多いでしょう。

その場合は、ワインボトルを新聞紙で巻いてから冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。

開栓後の保管方法も冷蔵庫の野菜室でかまいませんが、味が落ちやすいため開栓してから2〜3日のうちに飲みきるようにしましょう。

ワインを楽しむときのマナーは?

ワインを飲むときには「こうしなければいけない」という厳格なマナーがあるわけではありません。

ただし、ワインをさらにおいしく飲んだり、一緒にワインを楽しむ方のことを考えたりするための大切な所作があります。

ここからは、ワインを楽しむためのマナーをチェックしていきましょう。

ワインは少なめに注ぐ

ワイングラスは大きめなつくりになっています。

それは、ワインをたくさん入れるためではなく、グラス内に香りを充満させて香りを感じやすくしたり、グラスを回しやすくするためです。

通常、グラスやコップには容器の3/4程度の量を入れて使うことが多いですが、ワイングラスにワインを注ぐときは1/4程度にしましょう。

また、レストランでワインを頼むときは、ソムリエやお店のスタッフがワインを注ぐため自分で注ぐ必要はありません。注いでもらうときにはグラスを持ち上げる必要がないことも覚えておきましょう。

ゆっくりと味わう

ビールのように、提供されたらすぐに飲んでしまった方がおいしいお酒もあります。

しかし、ワインは味わいや香りをゆっくりじっくり楽しむお酒です。

グラスに鼻を近づけて香りを感じたり、口の中で転がして舌触りや味を楽しんだり、料理とのマリアージュを体験したりしてみましょう。

ワインはアルコール度数が高いため、一度にたくさん飲んでしまうと酔いやすいという点でもゆっくりと味わうことが大切です。

グラスは自分に向かってまわす

熟成させたワインを目覚めさせるために、空気にふれさせるスワリングという方法があります。

グラスを回して空気にふれさせて香りを開かせたり、渋みや酸味をまろやかにしたりする効果があります。

グラスを回すときには自分に向かって回すようにしましょう。右利きの方は反時計回りに、左利きの方は時計回りです。

もし、レストランや自宅で友人などと食事をしている場面で、勢いよく回してグラスからワインが飛び出してしまったとき、相手にかからないようにするためです。周りの方に迷惑をかけないようにするためのマナーとして、気をつけておきましょう。

ワイングラスは脚をもつ

ワイングラスに厳密な持ち方はありませんが、ワイングラスの脚を持つことをおすすめします。

ワインは温度変化によって味や香りが変わりやすく、ボウルを持つと体温でワインが温められてしまうからです。

持ちにくかったり、こぼしてしまいそうで不安な場合はボウルを持っても問題はありませんが、レストランによってはルールやマナーが決まっているところもあるので事前に確認しておきましょう。

初心者におすすめの、おいしいワイン4選

「ワインを買ってみたいけど、数が多すぎて選べない」という方に向けて、初心者におすすめのおいしいワインを3つ厳選しました。

渋味や酸味がまろやかで甘めの味、フルーティーさが感じられるものばかりなので気軽に楽しんでみてください。

1,000〜2,000円程度なので、価格面でも取り入れやすいでしょう。

赤ワイン:タヴェルネッロ  オルガニコ サンジョベーゼ

イタリア産の赤ワイン、タヴェルネッロのオルガニコ サンジョベーゼは、まろやかな渋味と軽やかな酸味で初心者でも飲みやすいワインです。

チェリーやスミレのフルーティーで可憐な香りで甘酸っぱく、ほのかにスパイシーさも感じられるため、トマトソースがおいしいマルゲリータやオイスターソースを使った中華料理などとよくマッチします。

1,500円以下とお手頃価格で、初めての赤ワインにおすすめです。

TAVERNELLO(タヴェルネッロ) オーガニックワインオルガニコ サンジョベーゼ 750ml

白ワイン:ローズマウント  ブレンド トラミネール・リースリング

オーストラリア産の白ワイン、ローズマウントのブレンド トラミネール・リースリングは、白バラ・花梨・ライムなどの華やかで爽やかな風味のワインです。

ジューシーで上品な甘みがありながら、スパイシーな料理との相性も抜群です。

餃子やカレー、麻婆豆腐など幅広いジャンルの料理とマッチし、価格も1,500円以下のためデイリーワインとしてもおすすめです。

ローズマウント ブレンド トラミネール・リースリング [ NV 白ワイン 甘口 オーストラリア 750ml ]

ロゼワイン:レミー・パニエ ロゼ・ダンジュ

フランス産のレミー・パニエ ロゼ・ダンジュは、淡いピンク色がかわいらしいロゼワイン。

世界的にも有名なフランスのロワール地方で作られたワインでありながら、2,000円以下で購入できます。

いちごのような甘酸っぱいさわやかな香りとやさしい甘み、熟した果実のような味わいが楽しめます。寿司などの和食や、エビチリなどピリッとした中華料理とも相性抜群です。

レミー・パニエ ロゼ・ダンジュ [ ロゼワイン 甘口 フランス 750ml ]

スパークリングワイン:ナターレ・ヴェルガ  モスカート スプマンテ

イタリア産のモスカート スプマンテは、白桃やマスカットを思わせる華やかで上品な香りと、やさしい甘みが特徴のスパークリングワインです。

アルコール度数は6%と低めで、お酒に弱い方でも比較的飲みやすいためおすすめです。

ナターレ・ヴェルガ モスカート スプマンテ 泡白 甘口 750ml

ワインの飲み方を心得たら、まずは1杯ためしてみよう

赤ワインと白ワインの違いや、ワインをおいしく飲むコツ、ワインを楽しむときのマナーについてある程度理解が深まったのではないでしょうか。

ワインは敷居が高い、高級なものばかりに感じてしまうお酒でもあります。しかし、お手頃な価格のワインや、中華や和食などさまざまなジャンルの料理にマッチするワインも数多くあります。

少しでもワインに興味がでてきたら、まずはレストランで1杯ためしてみましょう。リーズナブルなワインは1,000円前後で購入できるものもあるため、気になるワインを1本購入してみても良さそうです。

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