冷凍食品の賞味期限はどれくらい?おいしく保存する方法や食べない方が良い状態まとめ

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電子レンジで解凍するだけで簡単に食べられる冷凍食品は、忙しい方にはもちろん、手軽にもう一品をプラスできるため重宝している方は少なくないでしょう。そんな冷凍食品は日持ちもするため、一度買ったらしばらく冷凍庫の中に置いてある方もいるのではないでしょうか。半永久的に保存が効くイメージすらある冷凍食品の賞味期限はどれほどなのでしょうか。おいしく保存する方法やもう食べない方が良い状態などと合わせてご紹介します。

そもそも賞味期限とは

食べ物の品質を示す食品表示には必ず“消費期限“と”賞味期限“のどちらかの記載があります。消費期限と賞味期限の違いは以下です。

消費期限とは
意味安全に食べられる期限
対象食品急速に劣化する食品に表示される
安全性期限を超えてしまうと安全性がなくなる可能性がある
具体例弁当・調理パン・生めん・食肉・惣菜・生菓子類など
消費期限
賞味期限とは
意味おいしさなどの品質が保たれる期限
対象食品比較的痛みにくい食品に表示される
安全性期限を超えてもすぐに安全性に問題が生じるとは限らない
具体例スナック菓子・缶詰・即席麺など
賞味期限

通常、消費期限も賞味期限もどちらも“年月日“まで表示されます。ただし、製造日からの期間が3ヵ月を越える賞味期限については、“年月“で表示できるよう定められています。

【参考】

東京都保険医療局|消費期限と賞味期限は、何が違うのでしょうか?【食品安全FAQ】

そもそも冷凍食品はなぜ長期保存できるのか

冷凍環境において、食品の劣化を進める以下のような活動が遅らされます。

  • 微生物や最近の働き
  • 食品中の酸素の働き
  • 空気による酸化
  • 野菜などの呼吸作用
  • 蒸発などの水の働き

このような働きを遅らせることで、食品の色、味、香り、栄養成分、鮮度等、食品が持つ本来の性質と状態を長く保存したのが冷凍食品です。

【参考】

ニチレイ|冷凍のきそ知識

このように食品は冷凍環境において痛みにくくなります。そのため冷凍食品の多くは、食品の腐敗の原因となる細菌が活動できなくなったり、酸化や酵素反応などの品質劣化を抑制したりできるマイナス18℃の保存ができることを前提につくられています。

このような前提を経て、家庭用の冷凍庫はJIS規格でマイナス18℃の機能を備えることが定められているのです。

【参考】

経済産業省|電気冷蔵庫及び電気冷凍庫のJIS改正について

冷凍食品の賞味期限とは

家庭用の冷凍庫で保管している場合、状況によって異なるものの購入時の品質が保たれるのは2ヵ月から3ヵ月、開閉が多い場合は1ヵ月から2ヵ月が目安です。

冷凍食品は冷凍状態が保たれていればほとんど微生物が増えないため、衛生上の問題はありません。ただし、家庭用の冷凍庫は開け閉めによる影響でマイナス18℃以下を保てないため、少しずつ乾燥や酸化が進んでしまい風味が落ちてしまいます。

賞味期限切れの冷凍食品は食べられない?

冷凍食品は賞味期限が切れてしまっても絶対に食べてはいけないわけではありません。あくまでおいしく食べることのできる期間を保証するのが賞味期限であるため、賞味期限を多少過ぎてしまっていたとしても腐ってしまっているわけではありません。

ただし、安全性を保証する消費期限の表示を過ぎてしまっている場合には、食べるのは避けた方が良いです。中には消費期限の表示がないものもあります。このような冷凍食品について食べても大丈夫か悩むことがあれば、見た目やにおいで判断しましょう。

アイスクリームには賞味期限がない

一定の低温で保存すればアイスクリームに限っては雑菌が繁殖しません。そのため、アイスクリームには賞味期限や消費期限の表示義務がなく、確認しても見つけられないケースがほとんどです。

アイスクリームに雑菌が繁殖しないのには、含まれるたくさんの糖分が細菌の繁殖や品質の低下を防ぐからです。そのため、アイスクリームは基本的には何年でも保存して美味しく食べられます。

ただし、劣化を気にせず食べられるのは保存状態が未開封の場合に限ります。開封していたり、口をつけたスプーンで触れていたりすると雑菌が繁殖する可能性が高いため、できるだけ早く食べましょう。

冷凍していても避けたほうが良い4つの冷凍食品

冷凍食品は賞味期限が切れていても、ある程度の期間であれば問題なく食べられます。ただし明らかに見た目が変化していたり、間違った保存方法をしていたりするものについては健康を害する恐れがあるため避けるのが無難です。

食べるのを避けた方がいい冷凍食品の特徴を4つ紹介します。冷凍庫の中に該当するものがないかチェックしてみてください。

霜がついている冷凍食品

霜がついてしまっている冷凍食品は避けた方が良いです。冷凍食品に霜がついているのは、食品から水分が移動し、いわゆる冷凍焼けを起こしている状態である可能性が高い状態です。水分が移動しているというのは、食品から水分が失われている状態であるため、食感がパサパサになったり、色や臭いが悪くなったりしている状態のものが多いでしょう。

霜の量が少量であれば、気にする必要はありません。ただし、外装だけでなく中身の食品全体にびっしりと霜がついているのであれば、食べないようにしましょう。

パッケージが膨張している冷凍食品

家庭用冷凍庫で冷凍食品を保存している場合、食品についた氷が温度変化によって昇華して気体になるケースがあります。氷が気体になると袋の中の空気が膨張し、パッケージが膨らみます。この場合、それほど品質に問題はないため冷凍食品は気にせず食べられます。

しかし、冷凍食品が腐敗してガスが発生している場合も同じようにパッケージが膨張します。見た目では判断がつきづらいため、臭いなどに少しでも異変を感じるようであれば廃棄した方が良いでしょう。

開封してから時間が経っている冷凍食品

賞味期限とは、あくまで未開封の状態で保存した際に適応される基準です。そのため、開封された時点で賞味期限の期日は意味を失います。開封後は食品が空気に触れるため品質が低下する恐れがあります。開封後は1週間から2週間を目安に、なるべく早く食べることをおすすめします。

開封後半年以上冷凍しているような大幅に時間が経過している冷凍食品については、品質が損なわれている可能性が高いです。開封したものは積極的に早く消費できる工夫をしましょう。

再凍結させた冷凍食品

冷凍食品は1度解凍すると生ものと同じ扱いになり、賞味期限も意味がなくなります。一度解凍してしまった冷凍食品らそのまま放置していると腐敗が進んでしまうため、なるべく早く消費しなくてはいけません。

家庭の冷凍庫で再凍結させる場合業務用冷凍庫と比べて温度が低いため、ゆっくりと冷却されます。急速冷凍したときと違い食品内に氷が発生しやすく、品質を低下させてしまうため、同じように再冷凍できないことは理解しておきましょう。

冷凍食品を分けて使いたい場合は必ず1回量のみ解凍し、それ以外は解凍させないのがポイントです。

冷凍食品をおいしく長持ちさせる4つのポイント

冷凍食品をせっかく買ってあったのに冷凍庫の中で忘れ去ってしまっていた、なんて経験がある方は少なくないでしょう。冷凍食品の廃棄を減らすためにも、なるべく長く美味しい状態で保存したいですよね。

ここからは、すぐに実践できる冷凍食品を美味しく長持ちさせるコツをご紹介します。今日から冷凍食品を買った際に試してみてください。

すぐに冷凍庫に片付ける

冷凍食品は長く常温で置いておくとみるみるうちに溶けてしまいます。そのため、冷凍食品を購入したら、なるべく早く冷凍庫に入れましょう。冷凍食品は溶けた時点で品質が変わってしまい、霜がついたり、味が落ちたりする可能性があります。

そこで、なるべく冷凍食品が溶ける前に冷凍庫に片付けられるよう、以下のような工夫をしてみるのがおすすめです。

  • 自宅から近いスーパーで買い物する
  • なるべく涼しい時間帯に買い物をする
  • 温かいものとレジ袋を分ける
  • 保冷バッグに入れて持ち帰る
  • 氷やドライアイスを使用する

このように、なるべく冷凍された状態を保つことが美味しく長期的に保管するのに重要です。

扉の開閉を最小限にする

冷凍庫の温度は扉を開閉するたびに上昇してしまいます。冷凍食品は-18℃で保管することが大切なので、扉の開閉を最小限に抑えるだけでもより美味しく、長く保管ができます。

なるべく扉の開閉を最小限に抑えるためには、冷凍庫のどこに何が入っているのかを把握するのが重用です。何がどこに入っているのかを把握できていれば、スムーズな動きで扉を開ける時間を短縮できます。取り出すときはもちろん、片付けの際にも心がけてみてください。

温かいものは冷ましてから冷凍する

冷凍食品の中には、ごはんの残りを冷凍保存している方もいるでしょう。温かいまま冷凍した方が鮮度が保たれると思う方もいるかもしれません。しかし、温かい状態で冷凍庫に入れてしまうと庫内の温度が上昇し、他の冷凍食品が傷む原因になります。そのため、冷凍する際には必ず冷ましてから冷凍庫に入れましょう。

庫内の温度を上げにくくするには、食品をなるべく隙間を空けずに詰め込む方法があります。隙間なく詰め込むことで食品同士がお互いの保冷材の役割を果たして、よく冷えるようになります。

開封したら空気を抜いて密閉する

一度開封して冷凍食品に空気が触れると、酸化や乾燥が進み品質が低下します。そのため開封してから保存する際には空気を抜いて密閉し、食品が空気に触れないようにしましょう。

パッケージをテープや輪ゴムで止めればしっかりと密閉できてると思いがちですがそれだけでは不十分で、真空パックの保存容器やフリーザーバッグに入れ替えまでして、しっかりと密閉できます。真空パックの保存容器やフリーザーバッグが自宅にない方は、ラップで包むだけでも効果的です。

ただしどれだけ十分に密閉していても、開封済みのものは劣化が早いです。正しく保存するのはもちろん、早めに消費することを心がけましょう。

正しく保存しておいしく冷凍食品を食べよう

半永久的に保存が効くように感じる冷凍食品ですが、家庭の冷凍庫で保存しているのであれば3ヵ月ほどで食べ切れるようにするのが理想的です。冷凍すると食品の持ちが良くなるのは事実ですが、それは未開封時に限ります。開封してからは空気に触れないように心がけながらの保存はもちろん、なるべく早く食べ切れるように冷凍庫の手前に置いておくなどの工夫をしてみてください。また、見た目や臭いなどに少しでも異変を感じるようなことがあれば、もったいないですが安全性を考えたうえで食べるのを避けることをおすすめします。

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