「日本酒セラー」とは?3つの保存条件、日本酒におすすめの冷蔵庫・グラス8選

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日本酒の冷蔵庫「日本酒セラー」とは?

日本酒セラーとは、日本酒の貯蔵庫のことです。

一般的には0~20℃の間で温度管理ができ、種類によっては -10℃にまで設定できるものもあります。

日本酒のフレッシュさや品質を保つためには、適切な温度・紫外線対策・縦置きができるかが重要であり、そのすべてに対応したものが日本酒セラーです。

日本酒には賞味期限はないが、「飲む時期」で香りや味わいは変わる

日本酒に賞味期限はありません。

フレッシュさを楽しみたい場合は、生酒だと未開栓で2~3ヵ月、火入れされた日本酒は未開栓で10ヵ月程度と目安はありますが、高濃度アルコールで腐ることがないため賞味期限は設けられていないのです。

ただし、1年・3年・10年と最適な環境で年月をかけて熟成させることで、より複雑な味わい、まろやかな口当たり、スパイス風味の芳醇な香りに変化していきます。

日本酒を美味しいまま保存するために気をつけたい、3つの要素

日本酒をできるだけ美味しい状態で保存するには、「温度・光・酸化」の3つに気をつけなければいけません。

できるだけ品質を保てるような工夫や、保管場所に置いて美味しい状態でお客様に提供できるようにしましょう。

温度

日本酒は、保管場所の温度や温度変化によって味や香りが変わりやすいため注意が必要です。

開栓前は、基本的に冷暗所での常温保存で問題ありません。生酒など、火入れされていないものについては冷蔵庫で保存しましょう。

しかし、開栓後は日本酒にとって温度が高すぎると、黄色や茶色に変色したり香りが落ちたりします。生酒はもちろん、フルーティな香りの大吟醸・吟醸系の日本酒や薫酒や爽酒は5~10℃前後での保存が望ましいとされています。

また、常温保存が可能な日本酒であっても温度変化を繰り返し受けることで、品質が落ちてしまうこともあります。

日本酒は、紫外線に当たることも味が落ちてしまう原因のひとつです。

太陽光や蛍光灯からの紫外線によって「日光臭」が発生して、風味が悪くなってしまいます。光の当たらない場所に保管したり、紫外線カットの袋や新聞紙に包んで保存すると良いでしょう。

酸化

日本酒は立て置きでの保管がベストです。

瓶を横置きにしてしまうと、空気と触れる面積が大きくなるため、酸化が進みやすくなってしまいます。開栓前であっても、できるだけ立てて保存するように心がけましょう。

居酒屋・飲食店が日本酒を保存する3つの場所

「お客さまから見える場所での保存は雰囲気も良くなるし…」と棚やカウンターに置きたくなるかもしれませんが、店内での常温保存はあまりおすすめできない保存方法です。

日本酒の品質を落としたくない場合は、「日本酒セラー」で保存するのがおすすめです。

ディスプレイにもなるが、味は落ちやすい「常温保存」

普通酒や純米酒であれば、開栓後であっても常温保存できます。

しかし、フルーティさが特徴の吟醸系や薫酒タイプは、温度に非常に弱く香りが損なわれてしまうため常温保存には向いていません。

また、ディスプレイとして店内に置いておくことで紫外線も当たりやすくなってしまい、さらに劣化が進んでしまうためあまりおすすめできない保存方法です。

汎用性が高い「冷蔵ショーケース・ワインセラー」

冷蔵ショーケースとは、扉や壁面がガラスなどで作られている冷蔵庫のことを指します。

一般的な冷蔵ケースは5~10℃で保存できますが、他の食材や飲み物と一緒に貯蔵していると開け閉めが多くなるでしょう。すると、温度変化が何度も起きる可能性があり、日本酒の品質が落ちやすくなってしまいます。

ワインセラーは、その名前の通りワインを貯蔵しておくための製品です。日本酒の貯蔵ができないわけではありませんが、ワインの保存の基本は横置きのため、立てた状態での保存が好ましい日本酒にはあまり向いていません。

日本酒にとことんこだわるなら「日本酒セラー」

最適な管理のもと、日本酒を美味しい状態のままお客様に提供したい場合は「日本酒セラー」で保存することがおすすめです。

日本酒セラーの最低温度は冷蔵ショーケースや、ワインセラーよりもさらに低いマイナス温度での保存が実現できます。

居酒屋・飲食店が日本酒セラーを選ぶ4つのポイント

居酒屋・飲食店が日本酒セラーを選ぶときには、日本酒を美味しく保てる機能を備えているものを選ぶことが大切です。

温度設定

冷酒の提供温度は、5℃の雪冷え・10℃の花冷え・15℃の涼冷えと種類があるため、最低限5~10℃で温度調整できるものを選びましょう。

また、フレッシュな状態をキープしたい場合は、-5℃で保存できる日本酒セラーを選ぶことをおすすめします。なお、長期保存も検討しているのであれば、液体温度を一定に保てる技術が搭載されているものがベストです。

縦置きできるか

日本酒は縦置きが基本です。横置きは、先述したように酸化が進みやすくなるため、できるだけ縦置きで保存できるものを選びましょう。

仕入れる日本酒の容量にもよりますが、一升瓶が縦置きで入るサイズかチェックしてから購入することをおすすめします。

紫外線対策

日本酒は紫外線にも非常に弱いため、紫外線対策がされているものを選ぶことが大切です。

99%紫外線をカットできるガラス扉を採用していたり、密閉タイプの日本酒セラーを選ぶと間違いないでしょう。

ディスプレイしたときの美しさ

せっかくならお店の雰囲気にも馴染む、収納したときに日本酒が美しく見えるセラーが良いでしょう。ガラス扉であれば、美しいだけではなく銘柄が見えるためお客様の興味をそそることもできます。

日本酒セラーは種類は多くないものの、洗練されたデザインのものがほとんどなため使い勝手の良さも意識しつつ、ディスプレイしたときの美しさにもこだわって選んでみましょう。

居酒屋・飲食店にもおすすめ!日本酒セラー・日本酒にも使えるワインセラー5選

日本酒の品質を落とさないようにするには、温度管理・紫外線対策・縦置きができるかがポイントです。

ここでは居酒屋・飲食店にもおすすめの「日本酒セラー」と、日本酒にも使えるワインセラーを5つご紹介します。

氷温® M2(さくら製作所株式会社)-マイナス2℃を実現、スタイリッシュなセラー-

氷温® M2(さくら製作所株式会社)
  • -2℃~22℃で温度調整ができ、蔵元が推奨する低温管理も叶えらる
  • 日本酒の液体温度を安定させて劣化を防ぎ、品質をキープ
  • どんなサイズの瓶でも美しくディスプレイ、クリアなガラスで高級感を演出

氷温® M2は-2℃まで温度を下げられ、蔵元が推奨する-5℃~0℃の低温で日本酒を管理できるセラーです。なお、温度を一定に保つ技術が搭載されているため温度ムラが少なく、高品質な状態での保存も実現できます。

縦置きと横置きができるため、縦置きの上段は開栓した日本酒・横置きの下段は開栓前の日本酒の保管などさまざまな用途に合わせられるので使い勝手が良いでしょう。

LX95に標準搭載されている「ワンステップシェルフ」を使えば、4合瓶から一升瓶まで美しく、効率的に保管することができます。

氷温® M2はさくら製作所のほかのセラーと比べて、UVカットガラスの透明度が高くスタイリッシュな印象を与えます。店内のインテリアと馴染みやすく、お店の雰囲気もマッチしやすいです。

LX95DM2Z-W | 氷温® M2 | 製品一覧 | ワインセラーのさくら製作所

ZERO CHILLED(さくら製作所株式会社)-コンパクトで温度管理も自由自在-

ZERO CHILLED(さくら製作所株式会社)
  • 一升瓶も縦置きできる
  • 0~22℃を1℃単位で設定でき、上下2温度管理が可能なタイプもある
  • 奥行きが42センチと省スペース設計で店内の邪魔にならない

ZERO CHILLEDは、一升瓶も縦置きできる収納力がありながら、奥行きが42センチと店内に設置しても邪魔をしないサイズ感です。

また、紫外線カットのガラスで安心・ライトアップでボトルが映えるデザイン性の高いセラーのため、お店の雰囲気づくりのアイテムとしても活躍できるでしょう。

温度は0~22℃を1℃単位で設定できます。0℃で長期保管も良し、雪冷え(5℃)・花冷え(10℃)・涼冷え(15℃)など、日本酒を提供する最適な温度での保管にも最適です。

ZERO CHILLED | 製品一覧 | ワインセラーのさくら製作所

ZERO CLASS(さくら製作所株式会社)-横置きタイプのワインセラー-

ZERO CLASS(さくら製作所株式会社)
  • ワインの長期熟成と日本酒の保管もできる万能セラー
  • 紫外線を99%カット
  • 特許技術で0℃の液体温度のブレも最小限に制御

ZERO CLASSは液体温度0℃を安定的に実現し、日本酒の品質を保ちながら保管ができるセラーです。

ZERO CLASSの中でも、上下2段に分かれているタイプのものであれば、それぞれ別の温度で保管が可能です。0℃程度で保管しておきたい日本酒と、14℃程度で保管しておきたいワインを1台で完結できます。

紫外線を99%カットしてくれるので、光に弱い日本酒にも最適です。ただし、ZERO CLASSは横置きタイプのため、開栓前の保管セラーとして使うのが良いでしょう。

ZERO CLASS | 製品一覧 | ワインセラーのさくら製作所

SAKE CABINET(アクア株式会社)-マイナス5℃、UV対策万全の日本酒専用セラー-

SAKE CABINET(アクア株式会社)
  • 日本酒専用セラー、全段縦置きで4合瓶から一升瓶まで保管可能
  • -10℃~10℃の5段階の温度設定、-5℃での保管が実現できる
  • 密閉デザインでスタイリッシュ、紫外線対策が万全

SAKE CABINETは、日本酒専用のセラーです。日本酒のフレッシュさを維持するためには-5℃での保管が最適で、お店で実現できるのが嬉しいポイントです。なおかつ全段が縦置き対応のため、まさに日本酒のための保管庫といえます。

密閉デザインなので保管されている中の状態を扉越しに見ることはできませんが、その分紫外線を通しません。庫内の照明は、紫外線量が蛍光灯の200分の1である青色LEDと、紫外線対策が万全です。

日本酒の保管に徹底してこだわりたい、日本酒の品質を少しでも落としたくないという場合に、非常におすすめな日本酒セラーです。

日本酒セラー SAKE CABINET CSR-15H AQUA / SAKE CABINET

ルフィエール(株式会社 都光)-マイナス5℃、大容量の日本酒専用セラー-

ルフィエール(株式会社 都光)
  • -5℃の冷却にこだわった日本酒専用セラー、-5℃~18℃で温度設定ができる
  • 上下段ともに縦置き保管のため品質キープにも最適
  • 3枚構造のガラス扉で、結露の軽減と紫外線をカット

ルフィエールは、-5℃で保管ができる生酒にも対応した日本酒専用セラーです。

コンパクトな見た目ながら118Lと大容量で、上段に4合瓶を15本、下段には12本収納できます。下段は一升瓶も入る高さで、8本まで入れられます。

3枚構造のガラス扉で、結露を軽減するとともに紫外線もカットしてくれます。どんな店内にも馴染みやすい、スタイリッシュなデザインも魅力です。

-5℃で保管できる大容量日本酒セラー|製品一覧|ルフィエール | あなたの生活にワインセラー を

居酒屋・飲食店におすすめ!日本酒の味わいを引き立てるグラスメーカー3選

こだわりの日本酒を提供するなら、グラスやおちょこにもこだわりたいものです。

美しいガラス製と、洗練された錫製の酒器メーカーなど、あわせて3つご紹介します。

カガミクリスタル株式会社 -日本の伝統と革新-

カガミクリスタル株式会社
  • 青墨色に浮かびあがる白い花が美しい「江戸切子 冷酒杯<月下美人>」
  • 泳ぐ魚のような躍動感のある文様が楽しい「江戸切子 冷酒杯<魚子流し紋>」
  • 玉菊つなぎのカットが、華やかさを演出「江戸切子 伝統工芸士・鍋谷淳一 作 冷酒杯<風華>」

カガミクリスタルは、1934年から続く老舗硝子会社で、資生堂の香水瓶やサントリーウィスキーのボトルなどを手掛けた実績があります。

江戸切子 冷酒杯<魚子流し紋>は、カガミクリスタルのクリスタルガラス赤、青、黄、緑、紫、黒の全6色のすべてで用意があります。

季節に合わせる、料理に合わせる、お客様の好きな色で選んでもらうなど、さまざまな楽しみ方ができるでしょう。

カガミクリスタル KAGAMI│日本が誇る至高のガラス

田島硝子株式会社 -日本酒のお供グラスには、おめでたい富士山を-

田島硝子株式会社
  • 雪化粧をした小さな富士山が手の中に「富士山祝盃」
  • グラスの底に富士山が浮かび上がる「ミニ富士山グラス」
  • 星のきらめきを表現した美しい江戸切子「星紋」

田島硝子株式会社は、江戸時代から続く江戸硝子や江戸切子を、職人の手で丁寧に作り上げています。

田島硝子の製品には、富士山を表現しているグラスが多く、特に外国からのお客様に喜ばれること間違いないでしょう。

盃を伏せると、雪化粧をした富士山が表れる「富士山祝盃」は、赤富士と青富士の2種類あります。飲み口が広いため、日本酒の香りが楽しめるグラスです。

シンプルなグラスの底に、雪をいただく富士山が表現されている「ミニ富士山グラス」。国土交通省観光庁が開催している「おみやげグランプリ」で受賞している、実績のあるグラスです。

飲んで美味しい、見て楽しいグラスをお探しの場合は、田島硝子のグラスがおすすめです。

TAJIMA GLASS – 田島硝子株式会社

株式会社 能作 -100年の歴史を誇る、錫製の酒器-

株式会社 能作
  • 和の雰囲気に調和する、竹をモチーフにした高級感あふれる「竹型酒器セット」
  • ぐい呑の底に三日月が揺れる「月の酒器 – 金箔セット」
  • お皿にのせて簡単に運べる可愛らしいフォルムの「ちょい呑セット – ぐい呑2ヶ入」

株式会社 能作は、ものづくりを追求して100年余の錫製品を製造・販売している会社です。

錫は、お酒の角をとり、芳醇でまろやかにする特徴があるといわれています。ガラス製の酒器も良いですが、味わいも変化する洗練された錫の酒器もいかがでしょうか。

ちょい呑セットの片口は、陶器と錫が融合したものでスタイリッシュな中にも可愛さがあります。錫製のお皿がついており、片口とぐい呑を乗せて運びやすく、日本酒と一人の時間を楽しみたいお客様に提供するときにもおすすめの逸品です。

株式会社 能作

日本酒の味と香りを最大限に引き出すために、セラーとグラスにもこだわり抜こう

お店を選んで来店してくださったお客様には、最高の日本酒を提供したいもの。

日本酒を美味しい状態で長く保つためには、貯蔵セラーのなかでも「日本酒セラー」を使うのが最適です。スタイリッシュな日本酒セラーも多く、お店づくりのアイテムとしても活躍してくれるでしょう。

こだわりの日本酒、美味しく保存しておくための日本酒セラー、目でも楽しめる美しいグラス、最大のおもてなしができるよう、ひとつひとつをこだわり抜いてみてください。

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