タイ料理屋で仕入れが必要な食材は?
タイ料理は、甘み・辛味・酸味・塩味と、肉や魚介類から出る旨味など複雑な味わいが特徴。また、数種類のスパイスが使われたスパイシーさも魅力のひとつです。
タイ料理屋で、仕入れが必要な食材の基本は以下のとおりです。
- ナンプラーやオイスターソースなどの調味料
- バイマックルーやレモングラスなどのスパイス
- 鶏肉や豚肉
- ジャスミンライスなどのタイ米
- ライスヌードル
なお、「クルワンプルーン」と呼ばれる、好みの味にカスタマイズできる4つの調味料セットもテーブルに用意しておきたい調味料アイテムです。
タイ料理屋の食材はどこから仕入れる?
タイ料理にはさまざまな調味料やスパイス、食材が必要なため仕入先に困ってしまうこともあるでしょう。
どこで仕入れるのが良さそうかイメージしながら確認してみましょう。
業務スーパー
業務スーパーは、急遽食材がきれてしまったときにもすぐに仕入れに行ける便利な存在です。タイ料理に必要な食材も、ある程度揃えられます。
しかし、店舗によってはタイ米を取り扱っていなかったり、調味料やスパイスの品ぞろえが悪かったりします。
仕入先としてまったく使えないわけではありませんが、補足的に使うのが良さそうです。また、「近くの店舗では取り扱っていないけど、オンラインショップでは用意がある」という場合もあるため、近くの店舗とオンラインショップとそれぞれチェックしておきましょう。
食材卸
食材卸は、肉専門・野菜専門・エスニック系の調味料専門など、専門性の高い卸売業者です。
基本的に実店舗はなく、配送してもらうのが主流です。急な仕入れにも柔軟に対応してくれることが多く、お店の場所が配送エリア内であれば即日届けてくれることもあるでしょう。
卸売市場
卸売市場は青果物・水産物・肉など全国から集めた新鮮な食材を、事業者向けに販売する拠点です。
食材を一度に揃えられる、目利きに自信がある場合はこだわりを持って仕入れられるなどのメリットがあります。
しかし、さまざまな食材が揃う中央卸売市場は全国に64箇所しかなく(2023年8月時点)、お店からかなり遠い可能性も十分あります。また、地方卸市場は全国に数多く点在しているものの、規模が小さめでほしい食材が見つからない場合もあるでしょう。
精肉会社
肉を仕入れたい場合は、精肉会社と取引するのがおすすめです。
品質や衛生管理もしっかりされており、お店の希望に合わせてカットや加工をしてくれたり、肉の扱い方をレクチャーしてくれたりする会社もあります。
メーカー
メーカーは、乳製品・水産加工食品・冷凍食品・調味料製造・製麺など主に加工食品を扱う会社です。
すでに味付けがされていたり、焼くだけ・揚げるだけなどすぐに提供できる食品を仕入れることができます。
生産者
青果・穀物・肉などの生産者から直接仕入れる方法もあります。知り合いから紹介してもらう、オンライン直販サービスなどを自分で探すなどこだわりをもって仕入れることができるでしょう。
また、卸売業者を通さないため仲介料がかからずコストを削減しながら仕入れられたり、規格外でも美味しい食材をリーズナブルで仕入れられるメリットもあります。
ただし、不作に陥った場合など仕入れができなくなる可能性もあるため、生産者からの仕入れができなくなった場合の対策も行っておきましょう。
【鶏肉】タイ料理屋におすすめの仕入先2選
タイの鶏肉料理は日本人の口にもよく合い、人気が高いためこだわって仕入れたいものです。
おすすめの仕入先を2つ紹介します。
タケムラ商事株式会社 -安心・安全の国産鶏肉-
- 150年以上の歴史を持つ老舗企業
- 安心・安全の国産肉
- カットや串にさすなどの要望にも応えてくれる
「チキンの美味しさを届けるのは私たちの使命」という想いを大切にしている「タケムラ商事株式会社」は、150年以上の歴史を持つ老舗企業です。
産地との関わりを大切にし、安心・安全の国産肉を取り扱っています。
味付けはもちろん、飲食店に合わせた鶏肉のカットや串にさすなどの要望にも応えてくれるため、仕入れてから鶏肉の下処理時間を短縮することができるでしょう。
タケムラ商事株式会社から仕入れたい場合は、メールまたは電話で問い合わせてください。
タケムラ商事株式会社 鶏肉卸売、鶏肉加工品製造、お惣菜の企画
とりつう株式会社 -よい鶏肉を手軽に手頃に-
- 「よいもの」を手頃な価格で提供
- 小ロットから対応可能
- 鶏ガラやモミジの取り扱いあり
50年以上の歴史を持つ「とりつう株式会社」は鶏肉専門の卸売り問屋で、安心・安全を最優先して国産肉・輸入肉を厳選して取り扱っています。使いたい料理に応じておすすめの肉を提案してくれるため、相談してみるのも良いでしょう。
会員登録をせずとも、ホームページですぐに卸価格を確認することができるので、ほかの業者と比較検討しやすいのが嬉しいポイントです。
注文は、電話・FAX・オンラインショップ(Mマート)とさまざまな方法ででき、自分のお店に合った注文方法を選べます。また、埼玉県の大宮市場に店舗があるため実際に足を運んでみるのも良いでしょう。
【豚肉】タイ料理屋におすすめの仕入先2選
豚料理も人気の高いタイ料理です。日本人にも馴染みがあるため、よく注文されるでしょう。
高品質な豚肉の仕入先を、2つ紹介します。
丸三食肉株式会社 -LINEで簡単仕入れ-
- 小ロットでの注文も可能
- 調理しやすいようにカットやスライスなど加工をしてもらえる
- LINEで簡単に仕入れができる
創業80年以上の「丸三食肉株式会社」は、国内・国外のブランド肉の取り扱いから、ブランド肉ではなくとも高品質の肉を取り揃えています。
小ロットでの注文が可能で、調理しやすいようにカットやスライスなど加工もしてもらえるため相談してみると良いでしょう。
注文は「LINE市場」でするのがおすすめです。仕入れ値の確認ができたり、直接やり取り・発注ができたりするので非常に簡単で便利です。
ただし、初めての取引の場合は電話やメールで問い合わせる必要があります。
株式会社ミートキムラ -高品質で安心安全-
- 卸と小売販売をしている食肉精肉専門店
- 徹底した衛生管理
- 新規開店支援サービスなどサポートも充実
創業40年以上の「株式会社ミートキムラ」は、豚肉をはじめ精肉・内臓肉・高級和牛や希少部位など豊富な種類の肉を取り扱っています。
新規開店支援サービスとして、肉の部位別の保存方法やスライス方法、料理に合う肉の選び方などを学ぶプログラムなども用意しています。
注文はメール・電話・FAXなどお店に合った方法で行いましょう。ただし、初めての注文の場合は問い合わせとその後の打ち合わせが必要です。まずは、公式サイトから問い合わせることから始めましょう。
食肉卸業者ミートキムラ:東京の業務用精肉株式会社ミートキムラ
【スパイス】タイ料理屋におすすめの仕入先2選
タイ料理は、複雑で奥深い味わいが特徴です。
タイ料理のおいしさを引き立てるのは、なんといってもスパイスです。おすすめのスパイスを2つ紹介します。
朝岡スパイス株式会社 -世界中のスパイスを手軽に仕入れ-
- 世界中のスパイスを取り揃えている
- オンラインショップで購入できる
- ナンプラーなどの調味料も仕入れられる
「朝岡スパイス株式会社」は、”スパイスの素晴らしさを日本の食卓に”をモットーとしているスパイスの卸売業者です。
タイ料理に必要なスパイスはもちろん、一部調味料などの取り扱いもあります。
株式会社ヴィスタジャパン -商品開発のサポートも充実-
- さまざま種類のスパイスを取り揃えている
- 商品開発のサポートもしてくれる
- スパイス以外にも、野菜やフルーツの加工品もある
「株式会社ヴィスタジャパン」はタイ料理に必要なスパイスを取り揃えています。
商品開発のサポートもしており、スパイスにこだわったタイ料理を提供したいときに相談してみると良いでしょう。
【タイ米・輸入米】タイ料理屋におすすめの仕入先2選
同じ「お米」といっても、タイ料理にはタイ米が必須。そのなかでも、日本人がおいしく食べられる「ジャスミンライス」を提供するのがおすすめです。
タイ米が仕入れられる仕入先を、2つ紹介します。
株式会社田中精米店 -信頼の100年老舗店-
- 100年以上の歴史がある老舗穀物店
- 国産米・輸入米の取り扱いがある
- LINE公式アカウントで簡単に問い合わせ可能
創業から100年以上の歴史を持つ「株式会社田中精米店」は、国内産精米をメインにタイ米やインド米など、高品質なお米の販売をしています。
LINE公式アカウントでは、商品情報や購入に関する問い合わせがスムーズにできるのが嬉しいポイントです。
ただし、どのようなお米を仕入れたいのか、どのような要望があるのかを先に伝えたほうが取引がしやすくなるため、最初は公式ホームページから問い合わせをすることから始めましょう。
株式会社アールケイシージャパン -高級タイ米が仕入れ可能-
- 業務用のお米専門店
- 高級ジャスミンライスの取り扱いがある
- 安全で高品質なお米を低価格で仕入れられる
「株式会社アールケイシージャパン」では、国内・国外の高品質なお米を幅広く取り扱っています。
タイ料理に不可欠なタイ米のなかでも、最高級ブランド米のジャスミンランスを仕入れることができます。ジャスミンランスは甘い香りで程よい粘りがあるため、日本人にも好まれやすいお米です。
ホワイトライスと比べて価格は高い傾向にありますが、アールケイシージャパンでは低コストでの仕入れが期待できます。まずは、電話またはメールで問い合わせてみましょう。
東京の米卸売・ジャスミン米・コシヒカリ・もち米なら|米革命.com|RKC Japan
【ライスヌードル】タイ料理屋におすすめの仕入先2選
タイの麺料理といえばライスヌードルがよく使われています。
日本の製麺企業でもライスヌードルは製造されており、そのなかでも高品質なヌードルを作っている企業を2つ紹介します。
株式会社はしづめ製麺 -味よし香りよしの高品質麺-
- 高品質で幅広いジャンルの麺を製造している
- 一流レストランや高級ホテルとも数多く取引をしている
- 製造しているライスヌードルは、平麺と丸麺の2種類
株式会社はしづめ製麺は、「色良し・味わい良し・香り良し・食感良し・伺い良し」の五感でつくる麺づくりを極めています。一流レストランや高級ホテルとも数多く取引をしている、信頼のおける製麺企業です。
タイ料理に利用されるライスヌードルは、平麺と丸麺の2種類の用意があります。ライスヌードル以外にも、中華麺やパスタ・うどんなども幅広く製造しています。
製麺サンプル(有料)請求もできるため、「実際に自分の目で・口で確認してから正式に取り扱いをしたい」という場合は、ぜひ問い合わせてみましょう。
株式会社川北製麺 -安心・安全のライスヌードル専門企業-
- ライスヌードル専門の製麺会社(グルテンフリー麺)
- オリジナル麺を製麺してくれる
- ラーメンやうどんも米粉で製造している
「株式会社川北製麺」は、安全・安⼼なグルテンフリー麺を専門にしている製麺会社です。小麦は一切使用せず米粉のみで作られているため、すべて「ライスヌードル」ともいえます。
タイ料理専用のライスヌードルの製麺はしていないものの、お店専用のオリジナル麺のサンプルを製麺してくれるので、川北製麺からの仕入れを諦める必要はありません。
作ってもらったサンプル麺を実際に注文したい場合は、最小ロット数が100からというのは心得ておくとよさそうです。
こだわりの食材とスパイスで、常連客を獲得しよう
タイ料理には和食や洋食とはちがった、複雑かつ味わい深い魅力があります。
タイ料理はクセが強いイメージが持たれやすいですが、一度食べたらやみつきになる人も多い人気料理です。
新鮮な食材を使って、本場の調味料やスパイスを使って、などのこだわりを持ち、「また来たくなるタイ料理屋」をつくっていきましょう。