サラミ・ジャーキーの仕入先おすすめ3選|種類と選び方

最終更新日:
サラミ・ジャーキーの仕入先おすすめ3選|種類と選び方のアイキャッチ画像

サラミ・ジャーキーは国ごとの特色や部位によって種類がわかれています。味や特徴も当然異なり、仕入れに力を入れることで競合との差別化もしやすいです。本記事ではサラミ・ジャーキーの種類や仕入れについて解説します。飲食店におすすめの仕入先も紹介します。

サラミ・ジャーキーの違い

お肉を使ったお菓子には、「サラミ」「ジャーキー」などがあります。しかし、この二つは見立てや原材料が似ているため、混同してしまう人も多いのではないでしょうか?ここでは、間違えがちなサラミ・ジャーキーの違いを解説します。

サラミ

サラミはイタリア発祥のドライソーセージです。JAS(日本農林規格)によると、原料となる肉が豚肉と牛肉だけのものを「サラミ」と呼びます。温度9~10℃、湿度70~75%で60~90日間乾燥熟成させ、ソーセージと同じように筒状の形にし、それを薄切りにして食べます。サラミは水分含有量がソーセージの約半分で、長期間保存できる点が特徴です。サラダなどの付け合わせや、ピザのトッピングとしてよく使われる食材です。

ジャーキー

これに対してジャーキーは、味付けした牛肉を乾燥させた保存食です。薄く硬く乾燥している点が特徴です。完全に乾燥していることから、保存食として古くから親しまれています。塩、スパイス、ハーブなどで味付けされて作られ、南米が発祥の地であるといわれています。

サラミの種類

サラミはソーセージ類の仲間に入り、加熱処理しないドライソーセージの代表格です。ドライソーセージとは、豚や牛のひき肉と塩、胡椒、スパイスで調味して詰め、加熱せずに低温加湿の環境で60~90日間、水分含有量が約35%になるまで乾燥させたものです。

サラミは国ごとの特色よってさまざまな種類があります。まずは、イタリア産のサラミから紹介します。

1,イタリア産

イタリア産のサラミは、作られた地域によってそれぞれ特徴があります。

ミラノサラミ

北イタリアを代表するミラノ産の大型サラミです。牛の腸に塩、胡椒、にんにく、ワインなどで味付けし細かく挽いた豚肉と牛肉、豚脂を詰め、長期間乾燥熟成させます。ミラノサラミは、脂肪が霜降り状になっており、赤身と脂肪部分が細かく混ざって詰められている点が特徴です。

ナポリサラミ

南イタリアを代表するカンパニア地方で作られる中型のサラミです。塩、黒胡椒、唐辛子、にんにくで味付けした粗挽きの豚赤身肉と牛肉を腸詰めし、2~3か月乾燥熟成させます。ナポリサラミは粗挽きの肉を使用しているため、ミラノサラミと比較して、赤身と脂肪が大きく点在しているのが特徴であり、はっきりとした味の違いとスパイシーな風味のクセが強く感じられます。イタリアのサラミの定番といってもよく、酒のつまみにも料理の添え物としても合います。

2,スペイン産

スペイン産のサラミは、イタリア産のものより、より濃厚でスパイシーであり、野趣を感じられるものが多いのが特徴です。

チョリソー

細長い見た目が特徴のサラミです。赤身肉とバラ肉をあら切りにして、塩、パプリカ、赤唐辛子、にんにくなどを混ぜ込んで寝かせ、豚の腸に詰めて約3か月乾燥させます。特にイベリコ豚を原料としたものは、イベリコチョリソーと呼ばれ、常温で食べるとパプリカの風味がより感じられ、おいしいです。

モルコン

おつまみとしてよく食べられるサラミです。

大きく刻んだ豚の赤身肉に、塩、パプリカ、にんにくなどを混ぜ、豚の盲腸に詰めて成形します。薄切りにしてワインのつまみに食べるのがおすすめです。

ロモ・エンブティード

スペイン独特の豚のヒレ肉を使ったサラミです。豚ヒレ肉を成形し味付けした後、豚大腸もしくは牛小腸に詰めて乾燥させたものをいいます。

3,ハンガリー産

ハンガリーはイタリア、スペインの次に挙げられるヨーロッパサラミの特産地です。

四季がある気候と良質な土壌に恵まれたハンガリーでは、古くからある伝統製法で丁寧にサラミが作られています。

パプリカやにんにくだけでなく、さわやかな香りとほのかな甘みが特徴のキャラウェイや、国宝にも認定されているマンガリッツァ豚を使用しているものもあります。

ウインターサラミ

ハンガリー産のサラミといったら代表的なものはウインターサラミです。特有の白カビがついている点が特徴で、世界各国に知られています。上品で繊細な味がするサラミです。

昔は冬のみに作られていましたが、現在は通年作られています。

ジャーキーの種類

ジャーキーとして最も使われているのは、私たちに身近なビーフジャーキーである牛肉です。その中でも脂が少ないほうがジャーキーには向いているため、一般的にはモモ肉が一番使われています。脂身が多くジューシーなおいしさを楽しみたいならバラ肉を、赤身の旨味を味わいたい人はスネ肉を使ったものを選ぶとよいでしょう。

また、産地によっても違いがあります。アメリカ産やオーストラリア産のジャーキーは歯ごたえがあるものが多く、国産の和牛で作られるジャーキーは柔らかいものが多いといわれています。

牛肉がほとんどですが、他にも豚肉、鶏肉、馬肉、地域によってはワニやイノシシのジャーキーもあります。

サラミ・ジャーキーの選び方

飲食店はどのようなサラミ・ジャーキーを仕入れればよいのか、それぞれ3つの観点から選び方を紹介します。

サラミ

生産地

サラミは発祥国のイタリアを中心に、スペイン、ハンガリー、アメリカなど、さまざまな国で生産されています。国によって風味や特徴に違いがあるため、生産地が選ぶポイントです。日本でもさまざまなタイプのサラミが生産されています。味のクセが少なく食べやすい物が多いため、国産サラミもチェックしてみましょう。

硬さ

好みや調理方法、食べるシーンに合わせて硬さを選ぶことで、よりおいしく食べることができます。硬さはそれぞれ「ハードタイプ」「ソフトタイプ」「生サラミ」の3種類です。

ハードタイプは長期保存を目的に、しっかりと乾燥・熟成させた最も一般的なタイプです。濃厚な味付けのものが多く硬いため、噛めば噛むほど旨味を感じることができます。

ソフトタイプは柔らかい食感が特徴です。加熱処理をしていないためフワフワの食感を楽しむことができます。ハムのように使うことができ、サンドイッチの具材やサラダのトッピングなどにおすすめです。

生サラミは、ソフトタイプよりさらに柔らかいサラミです。舌触りが滑らかで、とろけるような食感が特徴です。

肉の種類

サラミは主に豚肉や牛肉を原材料としていますが、中にはイノシシや鹿肉を使ったサラミも販売されています。

また近年ではスペインのイベリコ豚やハンガリーのマンガリッツァ豚、国産和牛など、特定の肉のみを使用したサラミも増えています。

原料の肉によってサラミの味は大きく変化するので、肉の種類をしっかりチェックすることも重要です。

ジャーキー

味付け

まず確認したいのは味付けです。日本で人気な醤油ベースの味付けや、ピリッと胡椒やにんにくが効いた辛味の味付けのもの、塩味のシンプルなものなど、さまざまな味付けのジャーキーがあります。お酒のお供や使用する料理によって味を変えて楽しむとよいでしょう。

牛肉の産地・部位

ジャーキーの一般的な素材となる牛肉の産地によって食感や味が変わります。オーストラリア産は脂質が少なめで歯ごたえある食感、アメリカ産は柔らかい肉質、国産のものはソフトな食感など、産地によってそれぞれの特徴があります。

使われる部位も旨味や食感に影響します。よく使われる柔らかすぎないモモ肉、ジューシーなバラ肉など、部位によって異なったおいしさを楽しむことができるでしょう。

歯ごたえ・形状

ジャーキーの歯ごたえは、厚さや乾燥の程度によって決まります。これらが気になる人は、商品説明に注目してみてください。

また、スティックタイプや自分で割くタイプ、短冊状のものなど、さまざまな形状のジャーキーがあります。食べやすさや好みに合わせて形状を選ぶとよいでしょう。

飲食店はサラミ・ジャーキー3つの仕入先

サラミ・ジャーキーは商品ごとに特徴が大きく異なる食材です。仕入れにこだわることで周りのお店との差別化やファンの増加を図ることができるでしょう。これらの食材をどこから仕入れればよいのか3つの仕入先を紹介します。

業務用スーパー

業務用スーパーは一般のスーパーより安価で大容量の商品が多いため、飲食店の仕入れにおすすめです。品質や品ぞろえは下記の2つに劣りますが、食材が切れたときにすぐに買いに行けるというメリットがあります。お店周辺の業務用スーパーの場所をしっかり把握しておきましょう。

食品卸

食品卸はサラミやジャーキーなどの加工食品はもちろん、生鮮食品や調味料など幅広い商品を扱っています。商品の安定的な供給や価格交渉のしやすさなどのメリットがあり、飲食店の仕入れにぴったりでしょう。

精肉会社

サラミ・ジャーキーの仕入れにこだわるなら、精肉会社を選びましょう。業務用スーパーや食品卸からは入手することが難しいこだわりの商品を仕入れられることもあります。中間コストがかからないといった大きなメリットもあります。

精肉・加工肉の専門家であるため、それぞれのお店に合った食材を提供してくれるところも多くあります。OEM対応の会社も多いため、ぜひチェックしておきましょう。

飲食店におすすめのサラミ・ジャーキーの仕入先3選

サラミ・ジャーキーを扱う飲食店の仕入先としておすすめの卸売業者を3つ紹介します。

川島食品株式会社-24時間いつでもネット注文可能- 

川島食品株式会社

・ミシュランガイド掲載レストランで使用されている商品

・イタリア、スペイン産を中心としたドライサラミを販売

・オンラインショップで注文受付

川島食品株式会社は、東京都内を中心に精肉や食肉加工食品を卸している食品会社です。

サラミは、イタリアやスペイン産のドライサラミを中心に販売しています。スライスからブロックまであるため、自社の用途に合った大きさのものを購入することができます。一部、国内のサラミも取り扱っているため、ぜひチェックしてみてください。

仕入れはオンラインショップから行うことができます。24時間注文受付しており、時間を気にせずいつでも注文可能です。お店まで届けてくれるため、わざわざ買いに行く手間も必要ありません。

詳細:川島食品株式会社 公式サイト

白金矢澤精肉店-黒毛和牛ビーフジャーキー-

白金矢澤精肉店

・柔らかくおいしい黒毛和牛ビーフジャーキー

・発色剤・うま味調味料・保存料不使用

・豊富な栄養素

白金矢澤精肉店は、もともと飲食店向けに黒毛和牛の仕入れに特化していたヤザワミートが初めて出店した精肉小売店舗です。

ここで購入できるビーフジャーキーは黒毛和牛ビーフジャーキーです。黒毛和牛の仕入れに特化しているヤザワミートだからこそのジャーキーといえます。

発色剤・うま味調味料・保存料を使用しておらず、さらにおいしくなりました。上質な黒毛和牛をゆっくりと燻しているため、噛むごとに黒毛和牛本来の味を楽しむことができます。

ジャーキーに使用されている黒毛和牛は豊富な栄養素を含んでおり、バランスの良い食材です。カロリーと脂質が低く、タンパク質を多く含むため、罪悪感なく食べることができます。また良質な脂質とタンパク質のバランスが良いため、筋力低下予防にも効果的です。

詳細:白金矢澤精肉店 公式サイト

古海商事株式会社-自然豊かな山形の肉を使用したサラミ・ジャーキー- 

古海商事株式会社

・30年来のヒット商品『山形の干肉シリーズ』

・山形豚シリーズ

・豊富な種類のサラミ・ジャーキーの取り揃え

古海商事株式会社は、山形県米沢市で食品食肉加工・菓子などの卸売を行う、昭和41年設立の卸売業の会社です。

山形の干肉シリーズは30年にわたって人気のヒット商品です。山形の加工技術が光る逸品で、『うまくてすいません』のキャッチフレーズで親しまれています。

甘口・辛口・板の種類を取り揃えています。

山形豚シリーズは、自然豊かな山形で育った豚を使用したサラミ・ジャーキーです。山形のおいしい豚肉をサラミやジャーキーとして楽しむことができます。

さまざまな種類のサラミ・ジャーキーを取り扱っています。個装・一口サイズで食べやすいベビーサラミ、牛タンジャーキーや高級米沢牛100%使用の米沢牛ジャーキーなど、種類豊富に展開しています。

詳細:古海商事株式会社 公式サイト

お店のコンセプトにあったサラミ・ジャーキーを仕入れよう

ここまで紹介してきた通り、サラミ・ジャーキーにはさまざまな種類があり、産地や仕入先によってこだわりや特徴はさまざまです。自社のこだわりに合うものやそれぞれの特徴を踏まえ、より良いものを選びましょう。

本記事で紹介したサラミ・ジャーキーの仕入先で気になるところがあったら、公式サイトから問い合わせをしてみてください。

orend-stock

© 2024 STEP AROUND .Inc All Right Reserved