メルルーサとは、味や食感がタラに似ているおいしい白身魚です。淡白で脂肪分が少ないため、フライにしたりバターを使ったコクのある料理にしたりすると、おいしく食べられるのでおすすめです。本記事では、メルルーサの味や特徴、代表的なメルルーサの種類、おすすめの食べ方や通販商品まで幅広くご紹介しています。メルルーサの魅力を知れば、きっと食べたくなること間違いなしの食材です。
メルルーサとは
「メルルーサ」はスペイン語で「merluza」と書き、タラ目メルルーサ科の13種類ほどいる魚の総称です。
日本ではあまり聞き慣れないメルルーサですが、低価格でおいしい白身魚であることから、ヨーロッパでは昔から人気の食材で、メインディッシュにもよく使われています。
ほろっとした身質と淡白な味わいはタラに似ており、日本人の口にもよく合うため国内の食品にもよく使われていますが、メルルーサは日本近海には生息していません。
国内で流通しているのは、ニュージーランド、南アフリカ、アルゼンチン、チリなどの海外でとれた冷凍の輸入品です。
メルルーサは、疲労回復や動脈硬化を防ぐタウリン、むくみの解消・予防の効果があるカリウム、骨を丈夫にするカルシウムなどを多く含み、脂質が低いため健康を意識している方にもおすすめの食材です。
メルルーサの味や食感の特徴
メルルーサは、クセがほとんどない食べやすい白身魚です。骨が少ないため調理がしやすく、小さな子どもでも安心して食べられます。
淡白な味わいで、ほろほろとくずれるような食感はタラによく似ていますが、タラよりも繊維が細かいのが特徴です。
うまみは少ない方で、脂質も低いことから味気なく感じやすいですが、その分バターを使った料理にしたり、揚げ物にしたりすることでバランスの良いおいしい料理が作れます。
メルルーサは切り身でネット販売されていることが多い
メルルーサは深海魚で細長く、1mを超えるほど大きくなる個体もいる魚です。銀色に光る身体と、深海魚特有の尖った口と鋭い歯を持っています。
メルルーサは日本近海には生息しておらず、海外で漁獲、加工されてから輸入しています。
日本のスーパーで並ぶことは少なく、メルルーサの姿を見かけることはほとんどないでしょう。
購入したい場合は、オンラインショップをチェックしてみてください。冷凍の切り身で販売されていることが多いため、保存や調理がしやすくおすすめです。
メルルーサはどのような商品に使われている?
メルルーサは深海魚のため、底びき網漁で一度で大量に漁獲できます。そのため低価格で購入でき、調理しやすいため日本でも多く使われています。
スーパーのお弁当に入っている白身フライ、ちくわやかまぼこ、ファストフードのフィッシュバーガーや学校給食でも利用されています。
「メルルーサって食べたことないな」と思っていても、知らぬ間においしく食べていたことがあるかもしれないくらい、日本国内でも多く流通している食材です。
メルルーサの代表的な種類
メルルーサは13種類ほどいるといわれていて、スペイン語では「メルルーサ(merluza)」、英語では「ヘイク(hake)」と呼ばれています。
それぞれの種類で特徴が異なるため、チェックしていきましょう。
ニュージーランドヘイク
メルルーサの代表的な種類のニュージーランドヘイクは、ニュージーランドやオーストラリア南東沖、水深400〜1000mに生息しています。
クセのない味わいで、身が上質。加熱しても身がしまりにくいのが特徴です。フライにするとふんわりとした食感で、おいしくいただけます。
メルルーサのなかでは、やや高い価格ですが味が非常に良いためおすすめです。
ケープヘイク
ケープヘイクもメルルーサの代表的な種類で、南アフリカ沖の水深40〜900mに生息しています。
クセのない味わいで、崩れにくい身質でありながらほろほろとした食感も楽しめます。
近年では漁獲量が少なくなり、あまり流通はしていません。
ホキ(デコラ)
ホキ(デコラ)は、チリやアルゼンチンの水深30〜700m、ニュージーランドやオーストラリアの水深200〜700mに生息しています。
ニュージーランドやオーストラリアでは「Hoki」、チリやアルゼンチンでは「Merluza de cola」と呼ばれていることから、日本でもホキ、デコラと呼ばれています。
フライにすると、身はしっとりとしているのに衣が水っぽくならずにサクッと食べられる身質が特徴。
ヨーロッパやアメリカでも人気の高いメルルーサの種類の1つです。
メルルーサのおすすめの食べ方・レシピを4つご紹介!
メルルーサは脂が少なく淡白な味わいなので、フライにしたりクリーム煮にするとバランスがよくなりおいしさが増す料理になります。
おすすめの食べ方と、そのレシピをご紹介するのでぜひ作ってみてください。
メルルーサのハーブフライ
ハーブが香るメルルーサのフライは、ワインにもあう最高の一品。
サワークリームをそえて、少しリッチに楽しむのもおすすめです。
《 材料(2人分) 》
- メルルーサ:200g
- パン粉:30g
- ドライハーブ(バジル・タイム・パセリなど):各小さじ¼
- 薄力粉:適量
- 卵:1個
- 塩コショウ:適量
- サラダ油:適量
《 作り方 》
- ボウルに、パン粉とドライハーブを入れて混ぜる。
- メルルーサを食べやすい大きさに切り、塩コショウをして下味をつける。
- 水分が出てきたらキッチンペーパーでおさえて取り除き、薄力粉をまぶして卵をくぐらせてから1のパン粉をつける
- 180℃に温めた油に入れ、裏と表を約2分ずつ揚げる。
- きつね色になったら油から取り出し、お皿に盛ったら完成。
サラダ油をオリーブオイルに変えて、フライパンで揚げ焼きにすると風味豊かでさらにおいしくなるでしょう。
メルルーサだけではなく、イカやエビも一緒に揚げてシーフードフライにしても良さそうです。
メルルーサとほうれん草のクリーム煮
メルルーサのクリーム煮は、やさしい味わいで小さな子どもでもおいしく食べられます。
身体があたたまるので、寒い日におすすめの一品です。
《 材料(2人分) 》
- メルルーサ:200g
- ほうれん草:200g
- しめじ:1袋
- たまねぎ:1/2個
- 牛乳:450ml
- バター:20g
- 小麦粉:大さじ3
- 塩コショウ:適量
- オリーブオイル:おおさじ1
- 白ワイン:おおさじ2
《 作り方 》
- ほうれん草は5cm、玉ねぎは縦に薄切り、しめじは石づきをきってバラバラにしておく。
- メルルーサを食べやすい大きさに切り、塩コショウをして水分はキッチンペーパーでおさえて取り除く。
- 中火で熱したフライパンにオリーブオイルを入れて、メルルーサの表面を軽く焼いたら、白ワインを入れて蓋をし、弱火にして1〜2分蒸らす。
- メルルーサを取り除いて、そのフライパンで玉ねぎを炒める。
- たまねぎが透明になってきたら、ほうれん草としめじをいれて全体的にしんなりしてきたら鍋に移す。
- 鍋を弱火にかけてバター10gと、小麦粉大さじ3を5のフライパン全体にまんべんなくふりかけるように入れて混ぜる。
- 粉っぽさがなくなり食材となじんだら、少し火力を上げて450mlの牛乳を1/5入れて小麦粉と牛乳が混ざるようにヘラで混ぜる。
- とろみが付いてなじんできたら、残りの牛乳を少しずつ入れては混ぜ、牛乳がなくなるまで繰り返す。
- 弱火にして、15分ほど煮る。焦げないように、途中で何度かかき混ぜる。
- バターを10g入れ、取り出しておいたメルルーサを入れて崩れないように丁寧に混ぜて、お皿に盛ったら完成。
メルルーサの唐揚げ
メルルーサは唐揚げにしても、もちろんおいしくいただけます。
マヨネーズをつけてもよし、ひと手間かけてタルタルソースを作ってかけるもよしです。
《 材料(2人分) 》
- メルルーサ:120g(2切)
- 片栗粉:適量
- サラダ油:適量
《 調味料 》
- しょうゆ:小さじ1/2
- 酒:小さじ½
- にんにく:少々
- しょうが:少々
- 鶏ガラスープの素:ひとつまみ
- 塩コショウ:適量
《 作り方 》
- 調味料をすべて混ぜ合わせておく。
- メルルーサをバットにおいて、1の調味料をかけてからませる。
- 片栗粉をまぶして、160〜170℃の油で裏と表を約2分ずつ揚げる。
- 軽く色がついたら、取り出してお皿に盛ったら完成。
メルルーサのガリシア風
「ガリシア風」とは、スペインのガリシア地方で食べられている郷土料理のことです。
タコを使うのが一般的ですが、メルルーサでもおいしく簡単に作れます。
《 材料(2人分) 》
- メルルーサ:200g
- じゃがいも:3個
- たまねぎ:1/2個
- 赤パプリカ:1/2個
- にんにく:2片
- 顆粒コンソメ:小さじ2
- 水:適量
- オリーブオイル:大さじ2
- 白ワイン:大さじ1
- パプリカパウダー:大さじ2
- バター:10g
- 塩コショウ:適量
《 作り方 》
- たまねぎを縦に1cm幅に切り、赤パプリカは種を取り除いて2cm角に切る。
- じゃがいもは食べやすい大きさに切り、水にさらして余分なデンプンを抜く。
- 鍋に水とじゃがいもを入れてゆでる。
- 沸騰してから5分たったら、玉ねぎ・メルルーサ・パプリカを入れてさらに5分ゆでる。
- 別のフライパンに、オリーブオイルとみじん切りにしたニンニクを入れ、色が着く直前まで弱火にかける。
- ニンニクのいい香りがしてきたら、白ワイン、パプリカパウダー、顆粒コンソメ、煮汁をおたま2杯分ほど入れてヘラで混ぜる。
- フライパンに、じゃがいも・メルルーサ・玉ねぎ・パプリカを移してからバターを加え、塩コショウをかけて混ぜる。
- 器に盛ったら完成。
ゆでるのが大変な場合は、レンジを活用するとさらに手軽に作れておすすめです。
メルルーサのおすすめ商品3選
メルルーサは、日本のスーパーではあまり販売されていないため、オンラインで購入すると良いでしょう。
ここでは、調理しやすくおいしいメルルーサ商品を3つご紹介します。
解凍不要!骨なしメルルーサの切り身 5切
骨を丁寧に取り除いてあるメルルーサの切り身なので、そのまま使えて便利な商品です。
冷凍庫から出してすぐに調理すると、身が固くなってしまうため表面が少し柔らかくなるまで半解凍してしてから調理するのがおすすめ。
「簡単に調理できた」「食べやすかった」と高評価で、子どもにも大好評だったという口コミがあげられています。
《 口コミ 》
なんと言っても、凍ったまま調理できるというのが魅力です。
どれくらい火を通せば良いのかも、レシピ等でフォローされているので助かります。
早速同封されていたレシピ通りに調理したところ、4歳の息子が1切れ食べきったうえにおかわりを希望してきました(しっかり目に揚げ、大根おろしにポン酢でさっぱりいただきました)。
またリピートしたいと思います。
参考:楽天市場
さっぱりした味で食べやすかったです。骨なしなので子供も食べやすかったようです。
参考:楽天市場
揚げるだけ!メルルーサのフライ
凍ったままの状態で、165〜175℃の油で約5分間揚げるだけでメルルーサのフライができる冷凍食品。
手間がかからずに、簡単調理で一品完成する優れものです。
こちらの商品は、卵、乳、小麦などアレルギー特定原材料7品目を使わずに作られているので、アレルギーで白身魚のフライをなかなか食べられないという方にもおすすめです。
小さな子どもでも食べやすいため、食育のひとつとして利用するのも良いでしょう。
《 口コミ 》
子供の保育園で、食べさせておきたい食材の中に、メルルーサというお魚が入っており、私自身、よく知らない魚だったのと、普通のスーパーには売ってなかったので、こちらを購入。 とても美味しかったです。
参考:Yahoo!ショッピング
2歳の子供用です。 味がすごくしっかりしていて、少量の油でも揚げれます。 私は、軽く揚げたあとに角だけ落としてレンジで1分温めてから食べさせています。
参考:Yahoo!ショッピング
乳 卵 小麦不使用 もぐもぐ工房の白身魚フライ 168g(4個入り) :mogu003:スギヤマ御器所アレルギー店 – 通販 – Yahoo!ショッピング
メルルーサのフィレ
メルルーサのフィレは1枚が大きいため、メインディッシュに利用するのがおすすめです。
冷凍商品ですが、鮮度が保たれているので調理しておいしく食べられるのが特徴です。
ポワレや唐揚げ、フライにして食べてみてください。
《 口コミ 》
初めての購入で心配でしたが、新鮮なものをキレイに処理して冷凍してありました。半解凍にして調理して美味しくいただきました。おすすめは南蛮漬けや、フライが美味しいと思います。
参考:楽天市場
淡白でほろっと食感がおいしい!メルルーサを食べてみよう
メルルーサは、淡白でクセがなく食べやすい白身魚です。
骨が少なく、身質もほろっとやわらかいので、大人はもちろん子どもでもおいしく食べられます。
脂が少ないため、フライや唐揚げなどの揚げ物料理にすると、メルルーサのおいしさを何倍にも増して感じられるでしょう。
スーパーのお弁当やファストフードなどにも使われているため身近なメルルーサですが、ぜひご自宅で調理して、できたてのおいしさを楽しんでみてください。