バーを開業するためには、備品の仕入れがつきもの。特に、グラスやカトラリーはお客さまが手に取るもの、バーツールはお客さまの目に触れるもののため上質なアイテムをそろえることがおすすめです。「コストを抑えながらも、良い品質のアイテムをそろえたい」と考えているなら、信頼できる仕入先を見つけることが大切です。本記事では、仕入先の選び方やおすすめのメーカーを紹介していきます。
バーの開業時に必要になる仕入れ
「バー開業の準備をしよう!」と思っていても、何が必要なのかよくわからない方も少なくないでしょう。
バー開業に必要なツールや備品を簡単にまとめると、以下のとおりです。
- グラス
- 食器
- シルバー
- バー用品
- テーブル備品
- サービス備品
- 会計備品
グラスや食器、シルバーなどのカトラリー類は直接お客さまが手に取り口に運ぶアイテムです。
こだわりをもって選ぶことでお店の雰囲気づくりをしてくれたり、上質な空間を演出してくれたりすることにもつながります。
上質なアイテムをそろえるには、お店にとって最適な仕入先を見つけることが大切です。
バーの仕入先はどう選ぶ?お店に合ったパートナーの選び方
仕入先は「価格が安いから」「品揃えが良いから」だけで選ぶのではなく、仕入先や担当者との相性や、提案力の高さなどもふまえて選ぶようにしましょう。
品揃え
品揃えの良い仕入先にすると、仕入れが1社で済ませられるため効率的でしょう。
仕入先が多いと、どこで何を頼んでいたか分かりにくくなったり、発注作業が大変になってしまいます。できるだけ1社で済ませられるような仕入先を選ぶようにしましょう。
価格
バーの運営に必要なバーツールや食器類は、できるだけ安く仕入れられるようにしましょう。仕入原価は利益率に関わってくるため、仕入れ価格はシビアに考えておきたいものです。
しかし、安さだけを考えておけばいいわけではありません。低価格で低品質なものだとチープな印象を与えてしまったり、壊れやすくてすぐに買い替えたりと逆にコストが高くなってしまったりすることもあります。
最小ロット
卸売業者であれば、食器やカトラリーなどを1つから仕入れられることが多いです。しかし、業者やメーカーによっては、最小ロットが決まっている場合もあります。
飲食店は、通常席数の3倍の食器やグラスが必要だといわれていて、ある程度まとまった数の仕入れが必要です。しかし、バーとなると回転率は一般的な飲食店と比べると高くないため、必然的に仕入れ数も少なくなります。
最小ロットがどれくらいの個数になるのかは、話が進み始める前に確認しておきましょう。
配送スケジュール
どれだけ安くて高品質なものを取り扱っていても、必要なときに手元に届かなければ意味がありません。
卸売業者やメーカーは、早いところだと当日発送、遅いところだと発送までに1週間前後かかってしまうところもあります。
注文してからの発送が早い、早くはなくても期日に間に合わせてくれる仕入れ先を選ぶことが大切です。
提案力・情報力
特に初めてのバー開業であれば、仕入先からの提案が助けになることも多いはずです。開業支援の経験が豊富で、長年培ってきた情報力を発揮してくれる取引先が見つかることが理想的だといえます。
ただし、どんな取引先・担当者が頼りになるかは最初の頃は分からないものです。そのため、いくつかの業者を比較して、お店や自分自身と相性が良いかなどを見極めて選ぶようにしましょう。
バー運営に必要なアイテムはどこで買う?4種類の仕入先
バーツールはコスト削減ができてバリエーション豊富な、卸業者やメーカーから仕入れるのがおすすめです。
自分のお店に合った仕入先を見つけましょう。
業務用スーパー
業務用スーパーでは、バー運営に必要なグラスやシェーカーなどは、ほとんどそろえられないと考えておいて良いでしょう。
業務用スーパーは、飲料や食材をメインとして販売しているため基本的には調理器具や備品類は販売されていません。
各種専門店
実店舗やオンラインショップの「グラス・バー専門店」「バーツール専門店」「カトラリー専門店」などがあります。
他メーカーの商品を取り扱いながらも自社製造のアイテムを販売していたり、名入れサービスをしていたり、複数のメーカーから厳選したアイテムのみそろえていたりとさまざまです。
実店舗であればツールを直接見て購入できるため、イメージ通りのアイテムを見つけやすいでしょう。
卸売業者
「バーツールの仕入先は1社ですべてそろえたい」「いろんなメーカーのものを比較しながら購入したい」という場合には、卸売業者から仕入れるのが得策です。
卸売業者はさまざまなメーカーと提携しているため、グラスやバースプーン、会計備品まで1つの卸売業者でそろえられます。低価格で購入できることが多いため、コスト削減にもつながるのが嬉しいポイントでしょう。
また、開業支援を行っている卸売業者が多いため、初めてのバー開業で準備に行き詰まりそうなときは相談してみるのも良いかもしれません。
ただし、欲しいメーカーの取り扱いがあっても品ぞろえが悪いという場合もあります。そのときはメーカーから直接仕入れるか、別の卸売業者から仕入れる必要があります。
メーカー
こだわりのグラスやカトラリーをそろえたい場合は、メーカーから直接仕入れるのも良いでしょう。
飲食店価格で仕入れられたり、飲食店専用の販売サイトがあったり通常よりも安く仕入れることもできます。全国の百貨店に置かれていることも多く、直接見て・触って確かめてから仕入れたいという場合にも最適です。
開業日までにある程度余裕があれば、いろいろなメーカーや店舗をまわって少しずつ集めるのも楽しみのひとつになりそうです。
しかし、メーカーでそろえるとなると基本的には製造しているものだけの取り扱いとなるため、ツールごとに仕入先がバラバラになり管理が大変かもしれません。
「グラスはこだわりたいからメーカーから、それ以外は卸業者でそろえよう」など、仕入れ方の工夫が必要でしょう。
バーツール・グラス・カップの仕入先2選
バーツールやグラスは、卸売業者とメーカーを1つずつご紹介します。
できるだけコストをおさえて仕入れたい場合は卸売業者、グラスひとつひとつにもこだわりたい場合はメーカーから仕入れるのがおすすめです。
バー・カクテル用品・グラス専門店 バー・ツール ナランハ-低価格でツールがそろう-
- 日本最大級のカクテル用品専門店で、即日発送に対応
- マンスリーセールがあり、低価格で仕入れができる卸売業者
- グラスからバーツールまでバーの営業に必要な備品全般をそろえられる
バー・ツール ナランハは、カクテル用品を専門的に取り扱う卸売業者です。
有名メーカーのグラスから、シェーカーやバースプーンなどのカクテル調製ツールを全般的にそろえられます。
インターネットのみの注文のため現物を見て仕入れることはできませんが、グラス専門店ならではの丁寧な梱包と、当日15時までの注文で即日発送と迅速に対応してくれるのが嬉しいポイントです。
また、1回の注文合計が8,800円以上とそこまで大きくない金額で送料無料(沖縄・離島をのぞく)になるため、バー・ツール ナランハからの仕入れは送料のコスト削減にもつながるでしょう。
トップページ – バー・カクテル用品・グラス専門店 – バー・ツール ナランハ
リーデル -上質なグラス海外老舗メーカー-
- 海外の老舗グラスメーカーで、世界中の飲食店で愛用されている
- 飲食店向け卸・仕入れサイトで、通常の価格より安く仕入れることができる
- 3~5日以内での発送
リーデルは、265年以上の歴史を誇るオーストリアのワイングラスメーカーです。グラスの形状でワインの味わいや香りが変わることに着目し、ブドウの品種ごとに最適なグラスを開発したことでも有名です。
機能的で美しいデザインのため、グラスにもこだわりたいバーには最適のメーカーだといえるでしょう。
飲食店向け卸・仕入れサイトから仕入れると、会員価格であることはもちろん、クーポンのプレゼントやアウトレットセールなどで安く仕入れることができます。
ただし、1回の注文合計が16,500円以上で送料無料(沖縄・離島をのぞく)、注文から3~5営業日以内に出荷と、1回の仕入れ金額が少し高めで発送まで数日必要になることは覚えておきましょう。
食器の仕入先2選
食器は卸売業者から仕入れると、コストをおさえやすいでしょう。
開業支援をしていることが多いため、心配な場合は相談してみると安心して準備を進められそうです。
業務用食器の食器プロ -コストダウン&開業支援の最強サポート-
- 食器・カトラリー・グラスを全般的にそろえられる卸売業者
- どの商品でも激安で購入できる
- 開業支援もしているため初めてのバー開業でも安心
業務用食器の食器プロは、飲食店のニーズに応えるために国内外50万点以上と食器類のバリエーションが豊富です。なおかつ最大50%オフと激安で仕入れられるため、コストを削減するにはぴったりの仕入先です。
1回の注文合計が11,000円以上で送料無料(北海道・沖縄をのぞく)、3日~1週間以内に発送してくれます。
注文方法はウェブカタログ、冊子カタログ、通販サイトの3タイプから選べて、インターネットが苦手な方でも好きな方法で仕入れることができて安心です。
食器プロでは開業支援もおこなっており、おすすめの食器やレイアウトの相談から、店内BGMや販促支援まで幅広い相談ができます。初めてのバー開業で心配な方は相談してみると良いでしょう。
株式会社日商物産 -開業後も頼りになるパートナー-
- 食器・グラス・厨房備品までワンストップでそろえられる
- 直接相談して仕入れるため、「イメージと違った」というトラブルが起きにくい
- 1人の担当者がオープン後もサポートしてくれる
創業50年以上の株式会社日商物産は、直接相談して購入するスタイルの、手厚いサポートが特徴の卸売業者です。
「イメージと違った」というトラブルが起きにくく、バーのオープン後も1人の担当者が継続して対応してくれます。
オンラインショップでの販売はないため「初めての購入で急いでいる」「相談は不要で、欲しい商品だけ送ってほしい」という場合には不向きですが、「開業前からじっくり話し合って決めていきたい」という場合には最適な仕入先でしょう。
日商物産と取引メーカーとの直接取引により、低価格での仕入れも期待できます。
シルバーの仕入先2選
手に触れる、口に運ぶカトラリーは上質なものを。
日本の代表的なメーカーと、海外の有名カトラリーメーカーを1つずつご紹介します。
山崎金属工業株式会社 -洗練された格好良いカトラリーと出会える-
- 世界中の一流ホテルやレストランからも支持されている、日本のカトラリーメーカー
- 洗練されたカラー、個性的な唯一無二のデザインが魅力
- テーブルを格好良く印象付けたいバーに最適
「世界のどこにも負けない商品を作る」という信念を持つ山崎金属工業株式会社は、世界中の一流ホテルやレストランからも支持されている日本のカトラリーメーカーです。
ローズゴールド、深い蒼色、黒褐色の洗練されたカラー、雫のようになめらかな曲線の「aquatique」シリーズ、力強くも繊細なデザインの「YUEN」シリーズなど存在感抜群のカトラリーでバーのテーブルを格好良くおしゃれに演出できます。
オンラインショップで購入することができ、6,000円以上の購入で送料無料(離島・一部地域はのぞく)です。入金確認後、2~3日以内の発送となるため、すこし余裕を持って注文するようにしましょう。
山崎金属工業株式会社 / YAMAZAKI KINZOKU KOGYO Co.,Ltd. – 1918年、燕市で創業のカトラリーメーカー
Cutipol -曲線美と高品質、極上カトラリー-
- ポルトガルの職人が、手仕事で一本ずつ丁寧に作っている
- 曲線美が魅力のカトラリー
- 公式のオンラインショップはなく、全国の実店舗か卸売業者からの仕入れとなる
クチポールはポルトガルのカトラリーメーカーで、どの過程も職人の手作業で進められています。細い持ち手が特徴的で、モダンな美しさと機能性を持ちあわせたおしゃれな印象のカトラリーです。
持ち手の樹脂部分とステンレスのバランスが美しく数種類のカラーの組み合わせが楽しめる「GOA」シリーズ、スプーンのまん丸型が印象的で優美な「MOON」シリーズ、なだらかな砂丘のようなナイフのデザインの「DUNA」シリーズなど、総じて曲線美が魅力です。
公式のオンラインショップはなく、全国の実店舗で購入できます。どうしてもオンラインショップで購入したい場合は、卸売販売業者で探してみると良いでしょう。
クチポール(Cutipol)日本正規代理店 – ポルトガルを代表するカトラリーブランド CUTIPOL
お店の雰囲気に合ったアイテムを揃え、「お客さまの居場所」となるバーを
お客さまの口に触れるグラス、カクテルを作るシェーカーなどのバーツールも、バーの空間を演出する重要アイテムでありお店の一部といえます。こだわりのあるアイテムを、ひとつずつ丁寧に選んでいきましょう。
品質の良いアイテムでも、コストを抑えながら仕入れられる仕入先が必ずあります。
お客さまが特別な時間を過ごせる、お客さまの大切にしたい居場所のひとつになれるようなお店づくりを心がけて準備を進めていきましょう。