【飲食店向け】ソーセージ・ウインナーの仕入先おすすめ5選|選び方や保存方法も解説

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ソーセージ・ウインナーは原料や製法により細かく種類が分かれています。風味や食感も当然異なり、仕入れにこだわることで周りのお店との差別化もしやすいです。本記事ではソーセージの種類や仕入れについて解説します。飲食店におすすめの仕入先も紹介します。

ソーセージ・ウインナーの種類

ソーセージは豚肉や牛肉などを塩漬けし、香辛料で味と香りをつけた後に、豚や牛などの腸に詰め乾燥させた食材です。人工の腸に肉を詰めたソーセージもあり、この人工腸を「人工ケーシング」と呼びます。ケーシングとは腸のことです。

ソーセージはヨーロッパで生まれ、第一次世界大戦中に日本に入ってきました。ソーセージーで有名なドイツの職人が、その作り方を持ち込んだといわれています。

ソーセージはその製法や大きさにより種類が分けられます。代表的なソーセージを5種類紹介します。

ウインナーソーセージ

日本ではソーセージをウインナーと呼ぶこともありますが、このウインナーとは「ウインナーソーセージ」の略称です。ウインナーソーセージはオーストリアのウィーンで生まれたもので、塩漬けした豚肉と牛肉に香辛料を加えてケーシングに詰め、燻製・ボイルしたものです。

日本農林規格(JAS規格)では「羊の腸を使用しているもの」または「太さが20mm未満のもの」をウインナーソーセージとしています。スーパーマーケットなどで見かけるウインナーソーセージは小ぶりなものが多く、太さ20mm未満の条件に当てはまるものが多いですが、羊の腸を使っていれば太さに関係なくウインナーソーセージとなります。

フランクフルトソーセージ

フランクフルトソーセージは、日本農林規格により「豚の腸を使用しているもの」または「太さが20mm以上36mm未満」と規定されています。ウインナーソーセージと同じく、人工ケーシングを使ったフランクフルトソーセージも多くあります。

日本ではコンビニエンスストアのホットスナックや、バーベキューの人気食材として親しみがあるでしょう。これらのようにシンプルに焼いて食べるほかにも、ポトフのような煮込み料理にも適しています。

ボロニアソーセージ

ボロニアソーセージは太さが特徴のソーセージです。日本農林規格ではボロニアソーセージを、「牛の腸を使用しているもの」または「太さが36mm以上のもの」と規定しています。この規定からもわかるとおり、食べ応えのあるソーセージです。

加熱せずに食べることもでき、薄くスライスしてハムのように使われることも多いです。ハムとの違いはどのような肉を使うかにあり、ハムが豚のかたまり肉で作るのに対し、ボロニアソーセージはひき肉で作られます。

ドライソーセージ

ドライソーセージはその名の通り、水分の少ないソーセージです。太さに関する規定はなく、水分量35%以下のものが「ドライソーセージ」に、55%以下のものが「せみドライソーセージ」に分類されます。

ドライソーセージはサラミが、セミドライソーセージはカルパスがそれぞれ有名です。

リオナソーセージ

リオナソーセージは牛の腸にグリーンピースやピーマン、にんじんといった野菜、ほかにもチーズなどを加えた肉を詰めたソーセージです。太さに関する規定はありません。

材料を見てわかるとおり、ほかのソーセージと比べ彩がよく風味も豊かです。前菜に適したソーセージとして重宝されています。

ソーセージ・ウインナーの原料

ソーセージ・ウインナーの原料は主に「豚肉」「牛肉」「魚肉」に分けられます。原料ごとに味や食感にどのような違いがあるのかを紹介します。

豚肉

豚肉を原料とするソーセージ・ウインナーには肉汁が多く含まれています。かじったときに肉汁が溢れるジューシーな感覚があり、食べ応えも抜群です。

豚肉を原料とするものはソーセージの中でもポピュラーで、さまざまな種類があります。気になるソーセージを食べ比べ、お店にピッタリの味を探すのもいいでしょう。

牛肉

牛肉を原料としたソーセージは風味が濃厚で、お酒のお供にもピッタリです。バーや大人向けの居酒屋などにおすすめのタイプです。

牛肉のみでソーセージを作ることは難しく、なかなか手に入らないかもしれません。豚肉と牛肉を混ぜ合わせたソーセージなら手に入りやすいので、気になるものをいくつか仕入れ、お店で人気のお酒に合うものを探してみるといいでしょう。

魚肉

子どものおやつとしても人気の魚肉ソーセージには、豊富なカルシウムが含まれています。焼いて食べたり焼きそばや焼きうどんの具材にしたりと、料理にも取り入れやすいです。

家庭向けの食材というイメージが強いですが、家族連れの多いお店やお子様メニューのあるお店は仕入れておくのもいいでしょう。

飲食店のソーセージ・ウインナーの選び方

飲食店はどのようなソーセージ・ウインナーを仕入れればいいのか、5つの観点から選び方を紹介します。

種類

まずはソーセージ・ウインナーの種類で仕入れの候補を決めましょう。食べ応えを重視するならフランクフルトソーセージ、お酒のお供として出すならボロニアソーセージやドライソーセージなどが適しています。

原料

ソーセージ・ウインナーの風味や食感は原料によっても大きく変わります。ポピュラーなのは豚肉を使ったソーセージですが、濃厚でコクのある牛肉のソーセージはビールをはじめとするお酒にもピッタリです。

JASマーク

ソーセージ・ウインナーの品質や安全性を重視するなら、JASマークもチェックしてみましょう。JASマークとは、日本農林規格等に関する法律(JAS法)に基づく制度で、国が定めたJAS規格を満たしていることを証明するマークです。

JASマークには有機食品のJASが適合した生産が行われていることを示す「有機JASマーク」や、他商品との差別化やブランド化を図った商品であることを示す「特色JASマーク」などがあります。

オーガニック志向の高いお店なら有機JASマークの付いたものを、食材にとことんこだわりたいお店なら特色JASマークをというように、仕入れを工夫してみるのもいいでしょう。

添加物の有無

ソーセージに使われている添加物は主に発色剤(亜硝酸ナトリウム)、リン酸塩(ナトリウム)、合成保存料、合成着色料、増粘多糖類、㏗調整剤などです。無添加のソーセージを仕入れる場合、どの添加物が使われていないのかが表記されているため確認しましょう。

15秒ほど、沸騰したお湯でサッと茹でることで添加物をある程度取り除くこともできます。この際、茹でたお湯は必ず捨てることと、添加物を100%取り除けるわけではないことを覚えておきましょう。

最小ロットや内容量、保存方法

飲食店を悩ませる課題に食品ロスがあります。仕入れの際はロスを抑えられるよう、最小ロットや内容量、保存方法などをよく確認しましょう。

ソーセージ・ウインナーはもともと保存食として生まれましたが、やはり封を切ったらなるべく早めに使い切り、小まめに発注するのがベストです。

ソーセージ・ウインナーの中には冷凍保存できるものもありますが、冷凍により食感や風味が落ちる可能性もあります。冷凍保存する場合はお客さんに提供する前に解凍後のものを試食しておきましょう。

飲食店はソーセージ・ウインナーをどこから仕入れる?

ソーセージ・ウインナーは商品ごとの特徴が色濃く出る食材です。仕入れにこだわることで周りのお店と差別化したり、お店のファンを増やしていったりできるでしょう。これらの食材をどこから仕入れればいいか、3つの仕入先を紹介します。

業務用スーパー

業務用スーパーは一般のスーパーよりも安価で、大容量の商品も多いです。品揃えは後述する食材卸や精肉会社に劣りますが、食材が切れたときすぐに買いに走れるメリットがあります。お店周辺にどんな業務用スーパーがあるのかは把握しておきましょう。

食材卸

食材卸はソーセージ・ウインナーといった加工食品はもちろん、生鮮食品や調味料などを幅広く扱っています。掛け払いができる、価格交渉しやすいといったメリットもあり、飲食店の強い味方となってくれるでしょう。

精肉会社

ソーセージ・ウインナーの仕入れにこだわるなら、精肉会社を選びましょう。食材卸からは手に入れられないこだわりの商品を仕入れられることもあります。中間コストがかからないため、仕入費用も抑えられるでしょう。

精肉・加工肉の専門家であり、お店に合った食材を提案してくれるところも多いです。中にはお店に合わせた食材を開発・製造するOEMに対応したところもあります。

飲食店におすすめのソーセージ・ウインナーの仕入先5選

日本ハム株式会社-圧倒的な知名度と安心感-

  • 創業80年を超える老舗
  • 圧倒的な知名度と安心感
  • 外食産業に特化したグループ会社あり

日本ハム株式会社は誰もが知る老舗企業です。ハムはもちろんソーセージ・ウインナーの取り扱いも豊富で、質の高い商品を安定して仕入れられるでしょう。

外食産業に特化したグループ企業が地域別にあるため、近い距離感で提案やサポートを受けられる安心感もあります。

取扱商品/種類ウインナーソーセージ/ソーセージステーキ/その他
取扱商品/種類

詳細はこちら:日本ハム株式会社 | たんぱく質を、もっと自由に。

三代目肉工房松本秋義(株式会社TOMO)-素材を活かし切る手作り製法-

  • 肉本来の旨味を活かした手作り製法
  • 品質と安全を追求した食材を適正価格で
  • 低添加の製品作りで安心、素材の味を活かす

三代目肉工房松本秋義は手作りにこだわり、低添加で安心・安全の製品を作り続けています。原料にこだわり、余計な味付けをせず、肉本来の旨味を活かす製法が特徴です。

取扱商品/種類粗挽きウインナー/白ウインナー
取扱商品/種類

詳細はこちら:豚の角煮、煮豚、チャーシューの業務用仕入、卸売販売は松本秋義へ

川島食品株式会社-ソーセージの種類が豊富-

  • イタリアン・フレンチの一流店が愛用
  • ウインナー・ソーセージの種類が豊富
  • その他加工肉・精肉も充実

川島食品株式会社はイタリアン・フレンチに強い精肉会社で、一流レストランやホテルでの仕入実績を多数もちます。

ポークフランクやサラミ、イタリアンソーセージなど加工肉の扱いが豊富で、各種精肉にも強いです。肉の仕入れはすべてここに任せてしまうのもいいでしょう。

取扱商品/種類ソフトサラミ/イタリアンソーセージ/あらびきポークフランク
あらびきポークウインナー/ロングウインナー/ハーブウインナー
チョリソー/リオナソーセージ/委託加工のオリジナルソーセージ など
取扱商品/種類

詳細はこちら:川島食品株式会社

杉本食肉産業株式会社-120年を超える老舗-

  • 肉の旨味を活かす伝統技法
  • 生産から加工、小売まで幅広く展開
  • 経営者視点をもった社員がお店をサポート

杉本食肉産業株式会社は1900年創業、120年を超える歴史をもつ老舗です。肉の旨味を活かす伝統技法を現在まで守り続け、品質の高い食肉を小売・卸などさまざまな形態で提供し続けています。

社員一人ひとりが経営者視点をもって働いているのも特徴で、顧客を第一に考えて製造や営業などを行っています。

取扱商品/種類定番のウインナー
取扱商品/種類

詳細はこちら:トップページ – スギモトグループ|杉本食肉産業株式会社

株式会社プレコフーズ-本場の味を手軽に仕入れる-

  • 世界中の高級輸入食材を扱う
  • 取扱商品7,000種以上
  • 「安全」「品質」「鮮度」に優れた食材を毎日1,000円から提供

株式会社プレコフーズは取扱商品7,000種以上の食材卸です。世界中の高級輸入食材の取り扱いも多く、さまざまな種類のソーセージ・ウインナーを仕入れられます。本場の味をお店で気軽に楽しんでもらいたいというオーナーにおすすめです。

取扱商品/種類超粗挽ポークウインナー/ロングウインナー/ミュンヘナーバイスブルスト
チョリソー/メキシカンウインナー/ハバネロブルスト/ハーブウインナー
バジルウインナー/ワサビウインナー/生ソーセージ など
取扱商品/種類

詳細はこちら:総合食品卸 食肉・野菜・鮮魚他 | 株式会社プレコフーズ

ソーセージ・ウインナーの保存方法

ソーセージ・ウインナーは基本的に冷蔵保存です。賞味期限は開封前のもので、開封後はあまり日持ちしません。なるべく早く使いきれるよう、仕入れる量を調整しましょう。

水分量の少ないソーセージは冷凍保存がしやすい食材ですが、お店で出す前に、解凍後に風味や食感が変わらない試食するのが無難です。もともと冷凍で届いたソーセージは、冷凍のまま保存しても問題ありません。

お店のコンセプトやメニューに合ったソーセージを仕入れよう

本記事では5種類のソーセージを紹介しましたが、全世界で見ると1,000種以上のソーセージがあるといわれています。ソーセージ・ウインナーに対してこだわりをもつ人は多いです。お店のコンセプトやよく出るお酒に合うソーセージを仕入れることで、リピーターを増やしていけるでしょう。

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